はじめに
2015年大流行したIoTやクラウドというキーワード。
早くも様々な分野で実用化が始まっていますね。
本記事では特に飲食店業界と関わりの深いIoTやクラウドをご紹介しましょう。
次から次へと革新的なアイデアが形になっています。
飲食店を始めたい人・経営している人向けのクラウドファンディングが誕生
「キッチンスターター」というクラウドファンディングをごそんじでしょうか。クラウドファンディングとは、不特定多数の人がインターネットを経由して他の人々や組織に資金の提供・協力を行うことをいいます。クラウドファンディングもさまざまなサービスが国内外で誕生していますが、「キッチンスターター」は特に飲食店に携わる人が資金を調達するために使うことができるサービスなのです。
飲食店は大きな初期投資が必要な半面、大半が個人経営のため、その資金調達がネックとなりがちです。貯金を全て使ってお店を作ったは良いものの、全く繁盛せず・・・ということも非常に多い、厳しい世界です。
「キッチンスターター」を使えば二つのメリットがあります。
ひとつ目は単純に、資金を調達しやすくなるということ。ふたつ目はニーズを探ることができるということです。クラウドファンディングではひとりよがりなプランを提案してもお金が集まることはありません。共感を得られてこそ、資金が調達できるのです。
つまり、お店を作る前の段階から「こういうお店なら繁盛しそう」と思ってもらえるかが勝負なわけです。
こういったマーケティングが、資金調達と同時に、それも気軽にできるというのは飲食店経営においてとても大きなメリットでしょう。
飲食店経営で煩雑な○○管理をカンタンに
飲食店を経営していて、お店が賑わってくると煩雑な業務が徐々に浮き彫りになってきます。多くの人気店が頭を抱えるのが、「予約管理」でしょう。チェーン店ならともかくとして、予約管理を何らかのシステムを使って行う飲食店は意外と少ないようです。理由は煩雑さ。紙の台帳で整理したほうがカンタンに、低コストでできるからです。
しかし、紙の台帳では、ミスが起こりがちです。予約を受けたつもりが抜けていたり、取り消したつもりがそのままになっていたりと・・・。
そういったミスが命取りとなるケースも多いのです。
そんな予約管理をカンタンに行うことができるのが「TORETA(以下トレタ)」という予約台帳サービスです。トレタはタブレット一つで予約管理をカンタンに行うことができるようにしてくれます。
非常にシンプルで洗練された機能が魅力で、既に多くの飲食店で導入されているようですね。ちなみに価格は月額12,000円からと、非常にリーズナブルなようです。
あのクックパッドがビッグデータを活用したサービスを提供
クックパッドの「たべみる」というサービスをごそんじでしょうか。「たべみる」は日本最大のレシピサービスを運営するクックパッドが開発した、飲食・食品業界向けのデータサービスです。クックパッドでは大量の検索データがクラウド上に集められています。「クックパッド」の検索履歴を元に「今何が食べられているのか、一般消費者の潜在的なニーズは何なのか」ということを示してくれます。
飲食店での期間限定商品を考える際に非常に有用なマーケティングツールとなりそうです。
終わりに
IoTやクラウドの普及によって飲食店経営に大きな変化が訪れています。上に挙げたサービスだけでなく、国内外で様々な製品やサービスが次々とリリースされています。コストも下がり、飲食店経営に関わる有用なデータが得られやすく、活用されてやすくなってきた現在。これからどういったサービスが現れ、また変化が起きていくのでしょうか。注目していきましょう。