壊される 夜間に犯行か 福岡・百道浜
16日午前6時50分ごろ、福岡市早良区百道浜のシーサイドももち海浜公園に設置されている漫画「サザエさん」家族のシルエット像のうち、タラちゃんの像が壊されているのを巡回中の管理事務所職員が見つけた。区から被害届を受けた福岡県警早良署が器物損壊容疑で捜査している。昨年7月にはタラちゃんの隣にあったサザエさんの像が壊されており、関連も調べる。
早良区によると、タラちゃんの像は高さ60センチ、厚さ1.5センチのアルミ合金製。園内の芝生に立てられていたが、足元から折られた状態で見つかったため、回収した。ワカメちゃんの像も一部曲げられていた。15日午後4時40分ごろまで異常はなかったといい、夜間に何者かが壊したとみられる。
タラちゃんの像は昨年3月、早良区がサザエさん、カツオ君、ワカメちゃんの像とともに設置した。サザエさん像が壊された後に市民から寄付金が集まり、今年3月の再建に向け準備が進んでいた。区の担当者は「再建準備のさなかの出来事で残念で悔しい」と話している。
サザエさんの作家、故長谷川町子さんが現在の早良区に住んでいたことから、区などは公園付近の市道に「サザエさん通り」の愛称を付けるなどして地域振興に生かしている。【平川昌範】