国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長(72)が3日(現地時間)、英国のケンブリッジ大学で法学名誉博士の学位を授与された。
1209年に設立されたケンブリッジ大学は、16世紀から名誉博士号を授与している。毎年8人まで授与が可能だが、韓国人としては2001年の故・金大中(キム・デジュン)元大統領以来2人目だ。
授与式で大学側は「国際社会は貧困や飢餓、大量虐殺、気候変動などさまざまな危機に直面している。そのような中で全ての国が安全を確保できるよう努力してきた潘事務総長に感謝の意を表したい」と授与の理由を説明した。大学側はさらに「国連事務総長は世界で最も難しい仕事だ。暴力ではなく外交を通じて紛争の解決を目指してきた潘事務総長を高く評価する」として潘事務総長をたたえた。
潘事務総長は「国連における三つの柱は平和と安全、発展、人権だが、中でも人権は何よりも重要だ」「今も世界各地で人権がじゅうりんされており、国際社会はその問題解決に向けて十分な努力をしていない」と述べた。潘事務総長はさらに「国際社会は世界で最も弱い人たちへの同情心と連帯意識を持つグローバルな市民を必要としている」とも訴えた。