レブロン・ジェームズやコービー・ブライアントといった米プロバスケットボール協会(NBA)のスター選手のタトゥーを人気ゲームで無断使用したとして、ゲーム会社の米Take-Two Interactive Softwareが著作権侵害訴訟を起こされている。
タトゥー会社のSolid Oak Sketchesは2月1日にマンハッタン連邦地裁に訴えを起こし、バスケットボールゲーム「NBA 2K16」において8件のタトゥーのデザインを無断使用しているとしてTake-Twoに賠償金の支払いを求めている。これらのタトゥーのデザインについて、原告は既にタトゥーアーティストからライセンスを受けているという。
「タトゥーの著作権をめぐる問題は和解で解決しているケースが多く、まだ裁判所では判断が下されていない。タトゥーアーティストの作品は、絵画作品であり、グラフィック作品であり、彫刻作品でもある。法的に保護されるべきものだ」とSolid Oak Sketchesは主張している。
訴訟書類によると、問題となっているのはレブロン・ジェームズ選手の左上腕の“Hold My Own(屈しない)”というタトゥーやコービー・ブライアント選手の右上腕の蝶と王冠のデザインのタトゥーのほか、エリック・ブレッドソー、デアンドレ・ジョーダン、ケニオン・マーティンといった選手たちの身体にあるタトゥーだという。
Take-Twoは2015年9月29日に発売したNBA 2K16について、最初の1週間で400万本以上を販売したと発表している。
Take-Twoの広報担当者アラン・ルイス氏は、訴訟についてはコメントしないとしている。
この訴訟で原告は著作権侵害に該当するゲームの販売差し止めのほか、著作権侵害1件当たり15万ドルの損害賠償を要求している。
Solid Oak Sketchesによれば、同社はTake-Twoにライセンス契約の交渉を試みたもの受け入れられなかったという。
裁判所に提出された書類によると、タトゥーアーティスト側の弁護士らは2015年7月28日付けの書面でTake-Twoに対し、当該の8件のタトゥーの無期限ライセンスを114万ドルで取得するよう提案している。
Solid Oak Sketchesの弁護を担当するダレン・ハイトナー氏はこの件に関するコメントを断っている。
この訴訟「Solid Oak Sketches LLC v. Visual Concepts LLC et al」はニューヨーク州南部地区連邦地裁が担当している。訴訟番号は16-00724だ。
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