豪中銀総裁:追加緩和に向けた柔軟性ある-中国めぐり不確実性拡大
2016/02/12 14:47 JST
(ブルームバーグ):オーストラリア準備銀行(中央銀行)のスティーブンス総裁は12日、豪州には景気支援に寄与するなら金融政策をさらに緩和する柔軟性があると述べた。同総裁は世界市場混乱の影響が需要に及ぶ可能性がある中で、国内の雇用における最近の力強さの持続可能性を見極めようとしている。
同総裁は半年に1度の議会証言で、最近の金融をめぐる混乱が国内外の総需要に大きな悪影響があるかどうかが「重要な問題」だと説明。その上で、「その問いには、まだしばらく答えることができないと思う」と語った。
豪中銀は今月、政策金利を過去最低の2%に据え置いた。中国の金融市場が動揺しており、先進国経済として最も中国への依存度の高い豪州は、影響を受けやすい。
スティーブンス総裁は証言冒頭で、中国経済に対する懸念が強まっていると指摘した上で、「より最近の心配事を恐らく最も上手に表現するとすれば、中国政策当局の意図と中国に必要な経済の転換を政策当局がうまく実行できるのかどうかについて、不確実性が大きくなっているということだ」と述べた。
原題:Stevens Weighs Market Turmoil, Jobs as RBA Keeps Easing Bias (2)(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:シドニー Michael Heath mheath1@bloomberg.net
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更新日時: 2016/02/12 14:47 JSTニュース一覧
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