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トヨタ 「ダイハツ」の完全子会社化を決定
1月29日 20時38分

トヨタ自動車は、新興国市場で需要の伸びが見込まれる小型車の競争力を高めるため、グループ会社「ダイハツ工業」のすべての株式を取得して完全子会社化することを決めました。
発表によりますと、トヨタは、現在株式の51%余りを保有するグループ会社「ダイハツ」を完全子会社化することを29日の取締役会で決めました。
ことし8月に株式を交換することによって、ダイハツのすべての株式を取得する予定で、これに伴いダイハツの株式は上場廃止となります。
トヨタはグループ全体の販売台数は4年連続で世界トップとなっていますが、インドやブラジルなどでは販売が伸びず、新興国市場の強化が課題となっています。
このためトヨタとしては、今後新興国を中心に需要の拡大が見込まれる小型車の分野でダイハツと事業の一体化を図り、安全や低燃費など互いに強みを持つ技術の共有や、効率化による大幅なコストの削減などを進め、競争力を高めるねらいがあります。

トヨタ社長「選択と集中」

記者会見でトヨタの豊田章男社長は「地球環境問題の高まりや新興国市場の拡大などで小型車の重要性はこれまで以上に増している。私たちは北米向けなどのミドルクラス以上の車づくりや先端技術開発は得意だが、小型車ではそこまでの存在感を示せていない。お互いがこだわりを捨てて任せるところは任せ、選択と集中を行うことがグローバル競争を勝ち抜くカギになる」と述べました。
またダイハツの三井正則社長は「競争が激しくなる中、トヨタとの連携を強化し、もっといい小型車づくりに取り組んでいく必要があるという認識に至った」と述べました。

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