【ソウル聯合ニュース】韓国の鉄鋼最大手ポスコが28日発表した2015年通年の連結決算によると、本業のもうけを示す営業利益は2兆4100億ウォン(約2372億円)で、前年比25.0%減少した。売上高は58兆1920億ウォンで同10.6%の減少。
また、原料価格の下落による保有鉱山の価値減額や外貨建て負債の評価損などにより、960億ウォンの純損失を計上した。
ポスコは、国内外の市況が低迷し、子会社の業績が振るわず、営業利益と売上高が減少したと説明した。
新日鉄住金(旧新日本製鉄)が東京地裁などで起こした損害賠償訴訟をめぐり、同社に2990億ウォンの和解金を支払ったことも損失を膨らませた。
ポスコ単体の営業利益は同4.8%減の2兆2380億ウォン、売上高は同12.4%減の25兆6070億ウォンだった。営業利益率は8.7%で同0.7ポイント上昇した。
昨年の販売量が過去最高の3534万トンに上り、純利益は15.7%増の1兆3180億ウォンだった。単体では1973年の創業以来、純利益を計上し続けている。
特に、昨年は純借入金が5兆7000億ウォン減少し、財務健全性を改善した。
ポスコは今年、連結売上高58兆7000億ウォン、粗鋼生産3720万トン、製品販売3530万トンを目標に掲げている。連結ベースの投資費は2兆8000億ウォンで、昨年に比べ3000億ウォン増やす。