【ソウル聯合ニュース】韓国の政府消息筋は28日、北朝鮮北西部の東倉里のミサイル発射場で車両と人の動きが継続的にとらえられているとして、「昨年、発射台の増築工事を終えて以降、いつでも奇襲発射できる状態」と明らかにした。
北朝鮮は昨年末、東倉里の長距離ミサイル発射場(北朝鮮は衛星発射場と主張)の発射台を高さ67メートルに増築する工事を終えた。同筋は「ミサイル発射場の施設はほとんど自動化され、3段ロケットの推進体を発射場で組み立てられるよう、大規模な組み立て棟も設けられている」と説明。「組み立て棟から発射台まで二つの自動レールを敷き、ロケット推進体を発射台まで自動に素早く移動できるよう、発射場を近代化した」と伝えた。特に、増築工事が終わった発射台を昨年から幕で覆っており、組み立て棟からロケット推進体を自動で運び、米国の衛星にとらわれずに発射台に装着できるようにした。
東倉里駅から発射場までは鉄道があり、現在、駅から発射場方向の上空には約50メートルの幕が設置されている。韓国当局は平壌のミサイル工場で製造したロケット推進体を下ろす作業を隠す意図と分析している。
北朝鮮は2012年12月、全長30メートルの3段長距離ロケット「銀河3」を打ち上げた。事実上の大陸間弾道ミサイル(ICBM)の推進体となる銀河3の最大射程距離は1万キロを超えるとされる。北朝鮮が増築した発射台の高さから、今回は銀河3より全長や推進力が2倍大きいロケットも発射できるとの見方もある。
北朝鮮は長距離ロケットに榴弾や核弾頭を装着する技術を研究しているが、発射されたロケットが外気圏から大気圏に再突入する際に必要な技術を確保したかは把握されていない。