関西広域連合、米原案を撤回 北陸新幹線
北陸新幹線敦賀以西ルートをめぐり、関西広域連合は28日の知事・市長会合で、これまで米原ルートを主張してきた方針を事実上撤回することを確認した。今後、要望する路線は絞り込まず、5月にもルート案を絞り込む与党の検討委員会に対しては、経営分離される並行在来線などの課題について考え方を示すことにした。
関西広域連合は2013年3月、当時検討されていた「米原」「湖西」「小浜」の3案との比較で、費用が最も安く工期が短い米原ルートを「最も優位」とする取組方針を決めた。
昨秋以降の与党検討委の聞き取りに対し、滋賀県は米原ルートを主張したが、JR西日本は福井県小浜市から京都市を通る経路が望ましいとの意向を表明。大阪府は関西広域連合の方針にこだわらない姿勢を示した。京都府は今後、舞鶴市を経由する案を提案する。
関西広域連合は同日、JR西から説明を受けた後、会合を開いた。
井戸敏三連合長(兵庫県知事)はJR西が米原駅接続への技術的な課題を指摘したとし、「これまでの方針を堅持し得ない。再検討せざるを得ない」と述べた。
与党検討委の絞り込みに関して、「決定まで時間がない。ルートの具体的な提案は難しい」との考えを示した。
会合で滋賀県の三日月大造知事は「連合長の提起で結構だが、私どもは米原ルート。国に対して広域連合の留意点をしっかり伝えてほしい」と述べ、京都府の山田啓二知事は「関西でまとまって一日も早い大阪への接続を働き掛けてほしい」と求めた。大阪府は国に任せるべきとして対応を留保した。
【 2016年01月28日 22時10分 】