メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

17年から初売り1月4日 労働環境を改善

インタビューに応じる三越伊勢丹ホールディングスの大西洋社長

 三越伊勢丹ホールディングスは、来年以降の新年の初売り日について、1月4日とする方向で検討していることを明らかにした。三が日は従業員が休めるようにして、労働環境の改善につなげるのが狙い。百貨店業界では元日や2日に初売りを行うケースが多く、三越伊勢丹の取り組みは企業の働き方の改革に一石を投じそうだ。

     大西洋社長が、毎日新聞のインタビューで明らかにした。三越伊勢丹は昨年まで2日に初売りを行っていたが、今年は首都圏の11店舗のうち、伊勢丹新宿本店や三越銀座店など8店舗で初売り日を3日に変更した。

     大西社長は「早く店を開けば売り上げは(一時的に)増えるが、従業員が『休みをとれて良かった』と思ってくれる意義の方が圧倒的に大きい」と指摘。来年以降について、「さらに進化させ、最終形は4日始業になる」と説明した。労働環境を改善することで営業日の接客の質を高め、結果的に収益が増加する効果を見込んでいる。

     来年にも伊勢丹新宿本店などが先行する形で4日の初売りを実施し、その後、地方の店舗などにも広げていく方向で検討を進める。

     百貨店の初売りは1990年代ごろまで4日以降がほとんどだった。しかし、2000年代に入ると、売り上げ増を目指し前倒しする動きが加速。現在は2日が多く、そごう・西武は13年以降、1日に初売りをしている。【岡大介】

    あわせて読みたい

    制限なく記事をお読みいただく方法はこちら

    毎日新聞のアカウント

    のマークについて

    話題の記事

    編集部のオススメ記事