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【衝撃事件の核心】
老舗寿司店に火を放った元板前 代替わりした社長に抱いていた恨みとは…
「社長に見捨てられたようなもんだ」。東京都世田谷区の小田急線経堂駅前、昭和2年創業の老舗「経堂美登利寿司」に放火しようとしたとして、長年店を支えてきた元板前が逮捕された。警視庁の調べに元板前は冒頭のように語った上で、「火事になれば社長と奥さんは死ぬと思った」と供述した。最近は荒れた生活を送っていたという元板前。勤続30年の熟練職人を犯行に突き動かしたものは一体何だったのか。
30年寿司を握り続けた男が突然…
「経堂美登利寿司」は地元では知らない人はいないといわれる名店。落ち着いて寿司を味わいたい地元の人々に長年愛されてきた。多くの系列店を持ち、手軽に高級寿司を食べられると有名な「梅丘寿司の美登利総本店」にのれん分けしており、同店はいわば本家にあたるという。
現住建造物放火未遂容疑で逮捕された元板前の男(46)は同店で約30年前から働いていた。つけ場に立って板前として注文をさばき、社長とも仲が良かったという。
同店を利用するという40代の不動産業の男性は「今の社長は2代目だが、お互い若い頃から一緒にやってきていて、気心知れた仲に見えた。いつも寿司を握っていた元板前が、その手で店に放火しようとするなんて」と絶句する。
元板前は昨年10月、事件の1カ月前に店を辞めた。警視庁北沢署の調べに対し、動機について「社長に不満があった」と供述している。
代替わりを契機に関係にかげり?
2代目社長を支える板前として、二人三脚でやってきた老舗寿司屋。しかし、関係者によると、2~3年前から関係にかげりが見えはじめたという。実質的な経営を社長が3代目にあたる息子に移譲し始めたころだ。
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