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投資信託の運用損益 4年ぶりマイナスに
1月16日 14時09分

中国の景気減速を背景に新興国の株価が下落したことなどから、去年1年間の投資信託の運用損益は、組み込まれた株式や債券の運用が悪化して2兆円近くの損失を出し、4年ぶりにマイナスになったことが分かりました。
投資信託は投資家から集めたお金を株式や債券などに投資して運用する金融商品で、主に個人の投資家向けに販売されています。
投資信託協会によりますと、国内の投資信託の残高は販売額が増えた結果、去年12月末の時点で97兆7562億円となり、前の年より4.5%、金額にして4兆2516億円増え、年末時点での過去最高を更新しました。
しかし去年1年間の投資信託の運用損益は、組み込まれた株式や債券の運用が悪化して、全体では1兆9605億円の損失が生じ、ヨーロッパの信用不安や円高を背景に株価が低迷した平成23年以来、4年ぶりにマイナスとなりました。
これは、中国経済の先行きへの懸念が高まったことや、ニューヨーク株式市場でダウ平均株価が7年ぶりに下落したこと、ブラジルやインドネシアなど新興国の投資環境が悪化したためです。
投資信託協会の大久保良夫副会長は「今後も中国経済や原油価格の動向などさまざまな要因によって運用成績が左右されることは避けられないだろう」と話しています。

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