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仏 薬の臨床試験で被験者が脳死に 政府が調査1月16日 11時26分
フランスで、鎮痛薬の臨床試験を受けた男性が薬を服用したあと、脳死状態になっていることが分かり、フランス政府は、試験の方法に問題がなかったか、調査を進め、実態の解明を急いでいます。
フランス保健省などの発表によりますと、北西部レンヌにある薬の臨床試験を行う会社が、鎮痛薬の効果を試すため、健康な被験者90人に対して試験を行ったところ、服用量が最も多かった28歳から49歳までの男性5人に脳内出血などの重い症状が出ているということです。5人は、レンヌの大学病院に入院して治療を受けていますが、このうち1人は、脳死状態だということです。
保健省によりますと、この会社は、政府が所管する研究機関の許可を得て、去年7月からポルトガルの製薬会社が開発している鎮痛薬の臨床試験を行っていました。
脳死状態の男性は今月7日に薬を服用し、その3日後に違和感を訴えたため試験は中止されましたが、症状が悪化したということです。
トゥーレーヌ保健相は15日、記者会見で、「前代未聞の事案であり、最大限の注意を払って調査を進めたい」と述べ、臨床試験の方法に問題がなかったか、実態の解明を急いでいます。
保健省によりますと、この会社は、政府が所管する研究機関の許可を得て、去年7月からポルトガルの製薬会社が開発している鎮痛薬の臨床試験を行っていました。
脳死状態の男性は今月7日に薬を服用し、その3日後に違和感を訴えたため試験は中止されましたが、症状が悪化したということです。
トゥーレーヌ保健相は15日、記者会見で、「前代未聞の事案であり、最大限の注意を払って調査を進めたい」と述べ、臨床試験の方法に問題がなかったか、実態の解明を急いでいます。