【中日】DeNA戦力外の多村、育成で獲得「落合さんのおかげ」
2016年1月15日14時49分 スポーツ報知
中日は15日、昨年10月にDeNAから戦力外通告を受けた多村仁志外野手(38)を育成選手として獲得したと発表した。背番号は215で、年俸は300万円(推定)。野手としては球団最年長選手となった。ナゴヤ球場屋内練習場で会見に臨んだ多村は、「現役続行を決めたが、どの球団からも連絡がなく、中日だけが連絡をくれた。野球ができる喜びに身が引き締まる」と緊張気味に語気を強めた。
多村にとって落合博満GM(62)は恩人だという。「今の僕がいるのは落合さんのおかげと言って過言ではない。2001年に(横浜の秋季キャンプで)臨時コーチとして3日間来た。当時(ロバート・)ローズの打ち方を(模倣して)やっていたが、『そんな打ち方じゃ2時間も3時間も打てない。長く打つには楽な構えから』と言われ、180度変わったスタイルが今のスタイルになっている」。04年に40本塁打、100打点をマークするなど、飛躍するきっかけを与えられたことを感謝している。
しかし昨季は4試合の出場に終わり、打率1割4分3厘、0本塁打、0打点だった。チャンスに強い右の外野手としては、昨オフ限りで引退した和田一浩氏(43)とタイプが似るが、西山和夫球団代表(67)は「今、彼の力が必要だと思うから獲っているわけで。谷繁監督と落合GMも意見が一致している。育成で様子を見させていただこうということです」と説明した。