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国交省 4年前のバス事故受け安全基準見直し
1月15日 9時02分

平成24年に関越自動車道で乗客7人が死亡したバス事故を受けて、国土交通省では運転手の安全基準を見直し、すべての貸し切りバスについて、夜間、運転手が1人で乗務できる距離の上限をそれまでの670キロから原則400キロに短縮しました。
また、関越自動車道のバス事故では、ツアーを企画した旅行会社とバスを運航する会社が異なり、安全管理などの責任があいまいだったことから、ツアーを企画する旅行会社にも、バスを運行するための国の許可をとらせるなど、規制を強化を進めています。

運転手の健康管理も強化

おととし3月、富山県の北陸自動車道で、サービスエリアで夜行バスがトラックに衝突し、2人が死亡、26人がけがをする事故では、運転手が運転中に病死した可能性のあることが分かっています。
こうした事故を受けて、国土交通省はバス会社などを対象に各地で対策会議を開いたり、文書を送ったりして運転手の健康管理を徹底するよう求めてきました。具体的には、健康診断を着実に行って病気の早期発見に努めるほか、健康診断で異常が見つかった場合には、精密検査や治療を受けさせ、安全に乗務できる状態か適切に判断するよう求めています。
また、前の車との車間距離を計測し、追突の危険が高まると、自動的にスピードを落とす衝突防止システムや、運転席に取り付けたカメラで運転手の顔のむきやまぶたの動きを捉え、居眠りなどを検知して警告する装置を導入するなどの対策を求めています。
国土交通省によりますと、運転手の体調不良が原因でバスが事故を起こしたり、運行を取りやめたりしたケースはおととしの1年間で139件に上り、その10年前の平成16年と比べて、5倍以上に増加しています。

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