渡辺純子
2016年1月9日11時53分
国宝の刀「圧切長谷部(へしきりはせべ)」の展示が始まった福岡市博物館(同市早良区)に、若い女性が全国から集まっている。人気ゲームの影響らしい。いつもは年配男性客がほとんどだった恒例企画。博物館側は戸惑いつつも、「客層が広がるのはうれしい」と歓迎している。
圧切長谷部は織田信長が黒田官兵衛に与えたとされる刀。同博物館が所蔵する国宝で、毎年1月に企画展で一般公開している。
同館学芸課の堀本一繁さん(48)によると、以前は刀剣マニアの男性が来るくらいだった。ところが昨年1月の展示終盤、女性客が急増。不思議に思って調べると、同月中旬に、刀剣を擬人化した男性キャラクターが戦うオンラインゲーム「刀剣乱舞(とうけんらんぶ)」の配信が始まっており、イケメンの「へし切長谷部」が登場していた。
今年は展示初日の5日、開館前に約100人の女性が外に並んだ。開館後も企画展示室の前は1~2時間待ちの行列。6、7日も客足は途切れず、観覧者は3日間で2300人を突破。昨年の4倍に上った。8日午前も圧切長谷部の前には常に女性客がいて、角度を変えて眺めたり、何枚も写真を撮ったりしていた。こうした女性は「刀剣女子」と呼ばれる。
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