韓国への追加配備「全オプション検討中」=米国防総省

【ワシントン聯合ニュース】米国防総省のクック報道官は7日(米現地時間)の記者会見で、北朝鮮の脅威に対処するため韓国と日本から軍事装備や支援に関する要請があったかとの質問に対し、「米国は韓国と共に北朝鮮の行動に対し適切に対応できるものと確信している」としながら、「現時点で考慮できるあらゆるオプションを検討している」と述べた。

 米国は韓国をはじめとする域内の同盟国と、北朝鮮の最近の行動に対応するための追加的な措置が必要か協議を続けているという。

 同報道官は、北朝鮮の挑発行為は朝鮮半島の安定を害するもので、大変憂慮していると話した。その上で、「われわれは韓国に対する安保公約を守るためにできるあらゆる措置を取る」としながら、慎重に韓国と調整中だと説明した。

 クック報道官によると、カーター米国防長官はこの日 米太平洋軍のハリス司令官から北朝鮮の核実験に関する報告を受けた後、域内の同盟国との軍事的な対話を促進するための措置などについて話し合った。

 クック報道官は「米政府は今回核実験があったという結論を出した」と述べた。引き続き情報や分析の報告を受け、数日のうちに実験の意図を把握したい考えを示した。

 一方、アーネスト米大統領報道官は記者会見で、韓米が議論しているとされる朝鮮半島に新たに配備される戦略兵器について具体的に質問されると、「われわれは朝鮮半島に配備された米国の軍事資産が北朝鮮の脅威に対応するという点を明確にしてきた。これは韓国に対する安保公約の証拠だ」と答えた。ただ、現時点では米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の韓国配備をめぐり韓米間で何の話し合いもないと強調した。

 米国務省のカービー報道官は韓国への戦略兵器配備を検討しているかとの問いに、「われわれは常に準備できており、それこそは抑止が意味するものだ」と話した。その一方で、真に望むのは、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)政権が正しい決定を下すよう国際社会がより強い圧力をかけることだとした。

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