韓日慰安婦合意廃棄デモをした大学生に対し、警察が「無届け集会をした」として事情聴取対象を広げていることが分かった。
「韓日協定廃棄のための大学生の対策委員会」(以下、対策委)は、7日、「警察が対策委所属の大学生5人に集会とデモに関する法律違反容疑で8日午後にソウル・鍾路警察署に出頭するよう通知してきた」とを明らかにした。
警察は先月31日と2日に韓日交渉案糾弾デモを行った大学生4人に対し出頭要求書を送っていたが、これで警察の事情聴取対象は9人に増えたことになる。
対策委によると、これらの大学生は「韓日交渉案糾弾デモに参加し、記者会見でそれぞれシュプレヒコールを上げた」という理由や、「文化祭(集会)で大衆を扇動した」という理由などで出頭要求を受けたという。「集会届けの範囲を超えた」という理由もあったとのことだ。
対策委は「このような理由で出頭を求めるなら、ほとんどの記者会見主催者が事情聴取対象になるだろう。警察の姿勢は度を超えている。文化祭での発言を問題視するのも、完全に口を防げということ。出頭要求書を乱発している」と批判した。
さらに、「警察は『集会届けに記載されたものではない』という理由で寝袋の持ち込みを禁止し、集会の自由を妨げている。国家人権委員会は、集会届けで出した物が違っていても、実際の状況と比較して判断するよう勧告している」としている。
出頭要求書を受け取った別の団体「平和の蝶(ちょう)ネットワーク」メンバーをはじめとする大学生20人は、先月31日から韓日交渉案無効を主張し、日本大使館の近くで座り込みをしている。