警察が、韓日慰安婦交渉廃棄を主張して日本大使館前で集会をした大学生らに出頭要求書を発送したことから、大学生が反発している。
ソウル・鍾路警察署は韓日交渉案糾弾デモを行った大学生4人に対し、集会およびデモに関する法律に違反した疑いで7日、同署に出頭して事情聴取を受けるよう求める「出頭要求書」を送った。
4人はそれぞれ、先月31日の「韓日交渉案廃棄ろうそく集会」や今月2日の「韓日交渉無効記者会見」「土曜デモ」などに参加した。警察は「ろうそく集会」や「記者会見」に参加した3人については無届けで集会をしたと判断、「土曜デモ」に参加した残り1人については集会順守事項を守らなかった、としている。
これについて、2日の「韓日交渉無効記者会見」に参加して出頭要求書を受け取った「平和の蝶(ちょう)ネットワーク」キム・セム代表は「記者会見では『集会およびデモに関する法律』に違反していると言えるだけの違法行為はなかった」と、納得いかない気持ちを語った。
キム代表は「思い当たることと言えばシュプレヒコールくらいだ。これまで何度も『記者会見』をしてきたが、シュプレヒコールで出頭要求書が発送されたのは、国定教科書反対の記者会見と韓日交渉案反対の記者会見だけだ。警察は基準を恣意(しい)的に突き付けている。出頭要求書は、韓日交渉案の不当さを伝えようという大学生たちの声を封じ込めようとする意図がある。協議しなければならないと思うが、現時点で鍾路署の出頭要求に応じる考えはない」と批判した。
鍾路署関係者は「出頭に応じなければ手続きに従ってあと3回、出頭要求書を発送する」とし、今後は容疑を裏付けるための捜査にも着手する方針だ。
「平和の蝶ネットワーク」メンバーをはじめとする大学生20人は、先月31日から韓日交渉案無効を主張、日本大使館近くで座り込みをしている。