韓国の物価上昇率、昨年は過去最低0.7%

 韓国統計庁が12月31日に発表した昨年の年間消費者物価動向によると、昨年の消費者物価指数は109.81(2010年を基準値100)で、上昇率が1965年の統計開始以降で最も低い0.7%にとどまった。原油価格の下落が主因。これまでは通貨危機直後の1999年(0.8%)が最低だった。

 韓国の消費者物価上昇率は、中国の成長鈍化などで2011年(4.0%)、12年(2.2%)、13、14年(1.3%)と低下した後、ついに1%を割り込んだ。

 原油安が最大要因だ。2014年7-9月に1バレル当たり100ドルを超えていた原油価格が現在は30ドル台まで暴落。石油類の値下がりが消費者物価を直接・間接的に1.36ポイント押し下げた。

 しかし、石油類と農産物を除いたコア物価指数は2.2%上昇し、14年(2.0%)を上回った。今年は原油安効果が消えるため、物価上昇率が1%台を回復する見通しだ。統計庁関係者は、12月の物価上昇率が1年4カ月ぶりの高水準の1.3%だった点を挙げ、「原油の下落幅が縮小したためだ」と指摘した。

ヤン・モドゥム記者
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