すしブログ

ヨーロッパの油で一度リセットされた舌が松屋を食べるとこうなった

うまみが染みだす、松屋の牛めしという楽しみ

 12月。街がクリスマスシーズンということもあって電飾の飾りで調布の街が眩しかった。小雨が降っている夜だったが、相合傘をしているカップルや雨に濡れないようにプレゼント抱えているような大人を見ると、街の眩しさは更に増した。

 しかし私は、街の今晩の晩飯を食べるべく、強い意志を持ってまっすぐと「松屋調布駅前店」に向けて足を延ばした。

 

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 私はこの食券を握りしめるまでにいったいどれだけの時間を待ちわびただろうか。半年弱という期間はあまりにも残酷で、ヨーロッパの油はすっかり私の舌からは松屋の牛丼という味を忘れさせてしまった。

 

 夏には日曜のブリックレーンマーケットの屋台で出ていた牛丼を5ポンド(960円)を食べた。しかし、もそもそした甘くない米に、油で煮過ぎた黒々とした赤身の肉が乗っているだけで、「これがぁ牛丼かぁ...↓」とテンションが下がったのを覚えている。

 現在ロンドンではラーメン(豚骨ラーメン)が去年からブームが来ていて、金田屋や一風堂、そして昇龍など日本でのれんを出している店がそのまま出店している。10ポンド前後(1920円前後)の値段で出されるラーメンはロンドンのレストランにしては安い方で、ブーム・安さ・おいしさの三拍子で行列がよくできていた。豚骨ラーメンを定期的に楽しんでいたので、日本食恋しいとかそういった感情を持つことはなかった。特に、昇龍は半額のクーポンもあって1カ月に1度ぐらい私もいった。中々においしかった。

 

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 麺は食べれていたが、しかし米、特にどんぶりの類の味は...遥かに遠い記憶のかなたとなっていた。そういった食の思い出を思い出しながら、オーダした牛丼を待っていた。

 

 時は来た、松屋するぞ。

 

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プレミアム牛めし並:380円(約2ポンド)


 この時の私にはこの牛めしが今日見た何よりも輝いて見えた。クリスマス気分や帰国気分、そんなものはすべて忘れて、ミラーレス一眼を松屋の店内でパシャパチャ撮りまくる私は、念願の未開の地にたどりついたまさに松屋異邦人である。

喜びに胸を膨らませている私は、この時満たされていた。

 

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実食


 口に入れた瞬間、すぐうまい!と味が来るかと思いきや、味がしつこくないのにまず驚かされた。できたての時間に松屋に入ったこともあって、ちょうどいい味加減だったため、煮過ぎた油の味や塩気のある味だけが前面に押してくるような品のない料理(※某国料理)ではなく、プレミアムな味がそこにはあった。

 噛むと味がふくらむように、うまみがあふれる。溢れる肉汁と出汁の味はしつこくなく、おいしい。そして噛めば噛むほど甘いふわふわの米とこのうまみが絡み合うのだ。

 本当に松屋の牛めしに感動してしまった。その時同伴していた友人曰く「これほどまでに松屋をおいしそうに食べる人は初めて見ました」とまで言われてしまった。

そして私は、この日人生ではじめて体験するプレミアムな体験を更に重ねるのだ。

 

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 食べてる途中の牛めしに追加で注文した牛皿を更を、

 

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アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥

 

肉層の厚さが2倍、いや2.5倍に増したプレミアムな牛めしがそこにはあった。

 更に噛めば噛むほどうまみを出す牛めしを楽しみながら、私の頭はうまみで真っ白になっていた。

 

すべてを食べ終え、私は松屋な笑顔()をしながら親指を立てて、こう言った。

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Cool Japan.

 

※松屋な笑顔 #とは #参考画像
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この記事は松屋 Advent Calendar 2015の24日目として書かれた記事です。

 

追記:

 牛めし食べた直後の、感想をつぶやきたいけどこの記事のためにつぶけないすしの様子。

ごはん   2015/12/24   sushi514

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