週報仲間

仲間内で週報を送り合う Snippets メーリングリストをはじめてからもうすぐ一年経つ。仕事じゃなくて課外活動の話。

自分の勤務先では週報のことを Snippets と呼ぶ。(このへんにもうちょっと詳しい意見書がある。) ただし週刊とも限らず報告する相手も決まっていない。だからか weekly report とは呼ばない。

提出は義務でなく、書いていない人も多い。自分もながいことサボっていた。今は書いている。社内のしょぼい週報サイトにテキストを投稿するだけの素朴なもの。仕事の進まなさが直視できていい。他人の記録も読める。似たようなことをしている会社は多いと思う。

その仕事 Snippets の真似を課外活動でもやればいいと思い立ったのが今年のはじめ。友達に声をかけ、数人ではじめた。

毎週日曜の夕方、リマインドのメールが届く。そのメールに返信する形で各々が週報を送る。週ごとのスレッドができる。内容にコメントしたり質問したりすることもある。特に会話のない週もある。

みなばらばらに、自分のやったことを書く。互いの作業に関連はない。それでも他人の歩みを見るとはげまされ、自分もがんばる気になる。

週単位で行いを見直せと勧めるジコケーハツメソッドは多い。たしかに効き目はある。でも自分は続けられたことがなかった。この Snippets リストはいまのところ続いている。体調不良や多忙、やる気不足などで自分の Snippets 書きが途切れても、誰かが続けてくれるから風化せず立ち直れる。他人の Snippets を読む小さな楽しみのおかげで飽きにくいのもいい。

メールの中身

Snippets に何を書くかはその人次第。自分はよくある週報のフォーマットに従っている: 一行ハイライト、先週やったこと、今週やること、最後に雑記。全部箇条書き。

達成度を見やすくしようと、やることのうち数字が決められるものは数字つきにしている。週にN回M分走る、とか。翌週に振り返り、数字の届かない週が続いたら数を減らしたり他のことを試したりする。

仕事っぽいのがイヤかなと心配したけれど、思ったほど窮屈でもなかった。仕事と違い、遅れたところで誰も困らないからだろうか。

一行ハイライトは週のタイトル。たとえば「個人プロジェクトに着手」「風邪でダウン」「平和な一週間」。ハイライトがあると、あとから記録を見直すのが楽になる。雑記は三行日記みたいなもの。味気なさを薄めるおまけ。

もっと情報を盛り込みたい誘惑に駆られることもある。でも面倒なのと反マイクロマネジメントの精神からプレインテキスト箇条書きに留めている。そうはいいつつ、途中から月単位の見直しは Snippets と別にさらっと書き残すようになった。心の中の管理職に配慮してのこと。

ツール

古き良きメーリングリスト(Google Groups)で運用中。おっさんにつきモダンツールには乗り込めなかった。カレンダーのイベントで IFTTT をトリガし、リスト宛にメールを送る。カレンダーのリマインダそのままは味気なかろうとメールのテンプレには愛を込めた。頑張ったのはそれくらい。

世の中を探すと週報を書くためのサービスは案外ある。お洒落なのが好きな人はこういうのを使うといいのかもしれない。

でもツールよりもつきあってくれる仲間が不可欠。参加してくれているみなさまには感謝しております。