外部メディアでの連載を増やしております。こちらは「meeta MAGAZINE」に提供した記事。久しぶりにがんばって原稿を書きました!

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こんにちは、「まだ東京で消耗してるの?」というブログを書いているイケダハヤトです。

現在ぼくは高知県の限界集落に住んでいます。ブログタイトルの通り、東京にはもううんざりしてしまったのです。家賃高いし、子育てしにくいし。東京のみなさん、ほんとうによく頑張りますねぇ…。

今回の連載の趣旨は「会社員を応援する」だそうです。普段からサラリーマンをdisっているぼくに何を依頼しているんだ、という感じですが、仕事なのでがんばってみようと思います。


会社員のメリット①マインスイーパやってるだけで給料がもらえる。

サラリーマンでいることのもっとも大きなメリットとしては、まさに「サラリー(月給)」が挙げられるでしょう。

これは実にすばらしい仕組みで、人類史に残る「発明」だと思います。なんせ、大して仕事ができない人間でも、一度会社に入ってしまえば、決まった報酬をもらい続けることができるんですから!

ぼくは新卒で大企業に入ったのですが、すごいですね、ほんとうに「業務時間中にマインスイーパやってる上司」がいました。役職付いている40代後半くらいの人だったか…多分、年収は600万円くらいですね。うげー!サラリーマンってすごい!と思わされたできごとです。

あなたが依存する気なら、たっぷり依存できるのが会社員であることの最大のメリットです。いやー、羨ましいですね。マインスイーパやって給料もらえるんですから。すごいなぁ。


メリット②ボーナスがある。

ボーナスというのもサラリーマンのメリットですよね。フリーランスであるぼくには、ボーナスなんてありませんから。

ボーナスもまたすばらしい「発明」で、これによって社会が円滑に回っていると思います。嫌な上司がいても、やりたくない仕事でも、「ボーナス」のおかげで我慢できますから。ちょうど人参ぶら下げられた馬みたいなもんですよね。「きついけどボーナスがあるからもうちょっと走れる!」みたいな。

いやー、羨ましいなぁ、ボーナス。


メリット③満員電車で精神的な修行ができる。

先日、タイでお坊さんをやっているプラユキ・ナラテボー師にお会いしてお話を伺ったんです。彼のお寺はいわば「心のトレーニングジム」。心を病んだ方も、適切な「瞑想トレーニング」を通して心を鍛え、再生していくすばらしい場所です。

で、プラユキさんと「東京って、精神的なトレーニングにはいいかもしれないですね」みたいな話になったんです。滝に打たれるよりもいい修行になると思うんですよ。

冷静に考えると、満員電車とかめちゃくちゃ「修行」じゃないですか。ぎゅうぎゅうに寿司詰めされて体が痛い。目を開けば欲望を煽る広告が目に入り、鼻腔を開けば顔をしかめたくなる悪臭。騒音も激しく、誰かが鼻すすってたり、声を荒げていると超気になる。この「刺激」をどう受け止め、どうやり過ごすか、これはまさに修行です。

仏教の言葉で「無眼耳鼻舌身意(むげんにびぜつしんい=五感の刺激というものを)」という言葉がありますね。意訳すると「五感から変な情報を取り入れないようにしましょうう。それが争いや悩みを生みます。」という程度の意味でしょうか。

日々の満員電車で「無眼耳鼻舌身意」の境地にたどり着くトレーニングができるのは、サラリーマン生活の大きなメリットだと思います。うん。


メリット④社会の理不尽さを知ることができる。

ほら、会社員ってほんと理不尽を強いられますよね。ぼくも残業代出ないのに、なぜか終業後にチーム会議やクライアントとの飲み会を設定されて、ほんと理不尽な思いをしました。ブッチして帰ったら怒られました。意味不明!

でもまぁ、世の中はそんなものじゃないですか。「会社 理不尽」で検索すると世の中についてよく理解できます。

サラリーマンを続けるメリットというのは、社会、もとい会社というのは「理不尽」であることを、体の芯から体験できることです。お釈迦様も「生命は苦だ」と語っています。諦めて今日も会社に行きましょう。それが生きることです。たぶん。


メリット⑤ストレス耐性がつくかもしれない。

うーん、あとは、ストレス耐性が強くなるかもしれませんね…ほら、サラリーマンって嫌なことの連続じゃないですか。多分なれますよ。そのうち。


メリット⑥意識高くならない。

あとは…サラリーマン続けていると、意識が低くなりますよね。情報感度も落ちますし、嫉妬深くなったりしますし。「意識高い系」とか揶揄されないで住むのはいいんじゃないかなぁ。うん。


メリット⑦名刺とか社員証がもらえる。

あ!名刺とか社員証ってなんかいいですよね。大きな組織に所属してるな〜って感じを得られるじゃないですか。


消耗してきたのでやめます。

うーん…いや、まぁ、他にもなんか、いいこともあるんじゃないですかね。もう、ぼくにはよくわかりませんわ。サラリーマンのみんな、がんばってください!快適な高知の山奥から、応援しております!


結局disってしまった気がしますが、「自分にフィットした会社」に出会えれば普通に楽しく働けるとも思います。


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(from meeta MAGAZINE


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