外部メディアでの連載を増やしております。こちらは「meeta MAGAZINE」に提供した記事。久しぶりにがんばって原稿を書きました!
---
こんにちは、「まだ東京で消耗してるの?」というブログを書いているイケダハヤトです。
現在ぼくは高知県の限界集落に住んでいます。ブログタイトルの通り、東京にはもううんざりしてしまったのです。家賃高いし、子育てしにくいし。東京のみなさん、ほんとうによく頑張りますねぇ…。
今回の連載の趣旨は「会社員を応援する」だそうです。普段からサラリーマンをdisっているぼくに何を依頼しているんだ、という感じですが、仕事なのでがんばってみようと思います。
会社員のメリット①マインスイーパやってるだけで給料がもらえる。
サラリーマンでいることのもっとも大きなメリットとしては、まさに「サラリー(月給)」が挙げられるでしょう。
これは実にすばらしい仕組みで、人類史に残る「発明」だと思います。なんせ、大して仕事ができない人間でも、一度会社に入ってしまえば、決まった報酬をもらい続けることができるんですから!
ぼくは新卒で大企業に入ったのですが、すごいですね、ほんとうに「業務時間中にマインスイーパやってる上司」がいました。役職付いている40代後半くらいの人だったか…多分、年収は600万円くらいですね。うげー!サラリーマンってすごい!と思わされたできごとです。
直属の上司がマインスイーパで毎日10時過ぎまで会社残ってるのを知ってて、××さんなんかいっつもあんなに一生懸命働いているんですよー!とかなんとか言って、今のボクの立場があるのであったw
— ダニエル (´・ω・`) チャン (@hebitsukai2283) 2014, 5月 24
残業中にマインスイーパをやっている上司を置いて帰るなう。
— Hoso@餌を与えないでください (@hosono_ec) 2012, 2月 22
今日出張でやって来た上司が行った主な仕事(´◉c_,◉` )・マインスイーパ ・携帯に入っている娘の動画を見せる 以上
— ta2uya (@ta2uya) 2011, 7月 12
あなたが依存する気なら、たっぷり依存できるのが会社員であることの最大のメリットです。いやー、羨ましいですね。マインスイーパやって給料もらえるんですから。すごいなぁ。
メリット②ボーナスがある。
ボーナスというのもサラリーマンのメリットですよね。フリーランスであるぼくには、ボーナスなんてありませんから。
ボーナスもまたすばらしい「発明」で、これによって社会が円滑に回っていると思います。嫌な上司がいても、やりたくない仕事でも、「ボーナス」のおかげで我慢できますから。ちょうど人参ぶら下げられた馬みたいなもんですよね。「きついけどボーナスがあるからもうちょっと走れる!」みたいな。
マジでモチベあがらん!
ホントこれで追い討ちをかけるかのようにボーナスでなかったら、会社やめよー。
— わじゅ@クリぼっち(予定) (@PureMelt) 2015, 11月 22
冬ボーナス貰ったし会社辞めるか
— MacZakk (@MacZakk) 2015, 12月 1
今年も無事ボーナス支給されそうです。
うちの会社の良い所は決して高給ではないけれど金払いの良さ。それ以外はクソ。
ボーナス支給無くなった瞬間辞める。
— koh@一富士二タカさんはなすび (@yzfr1rider) 2015, 11月 21
いやー、羨ましいなぁ、ボーナス。
メリット③満員電車で精神的な修行ができる。
非常にマニアックですがここ最近で一番面白かった話。お寺作りたいなぁ。/ プラユキ大長老にお会いして、ついに「お寺」の存在意義がわかっちゃった話。 : まだ東京で消耗してるの? https://t.co/0nd434WD2o pic.twitter.com/5kKjR2HswC
— イケダハヤト (@IHayato) 2015, 11月 14
先日、タイでお坊さんをやっているプラユキ・ナラテボー師にお会いしてお話を伺ったんです。彼のお寺はいわば「心のトレーニングジム」。心を病んだ方も、適切な「瞑想トレーニング」を通して心を鍛え、再生していくすばらしい場所です。
で、プラユキさんと「東京って、精神的なトレーニングにはいいかもしれないですね」みたいな話になったんです。滝に打たれるよりもいい修行になると思うんですよ。
冷静に考えると、満員電車とかめちゃくちゃ「修行」じゃないですか。ぎゅうぎゅうに寿司詰めされて体が痛い。目を開けば欲望を煽る広告が目に入り、鼻腔を開けば顔をしかめたくなる悪臭。騒音も激しく、誰かが鼻すすってたり、声を荒げていると超気になる。この「刺激」をどう受け止め、どうやり過ごすか、これはまさに修行です。
仏教の言葉で「無眼耳鼻舌身意(むげんにびぜつしんい=五感の刺激というものを)」という言葉がありますね。意訳すると「五感から変な情報を取り入れないようにしましょうう。それが争いや悩みを生みます。」という程度の意味でしょうか。
日々の満員電車で「無眼耳鼻舌身意」の境地にたどり着くトレーニングができるのは、サラリーマン生活の大きなメリットだと思います。うん。
メリット④社会の理不尽さを知ることができる。
ほら、会社員ってほんと理不尽を強いられますよね。ぼくも残業代出ないのに、なぜか終業後にチーム会議やクライアントとの飲み会を設定されて、ほんと理不尽な思いをしました。ブッチして帰ったら怒られました。意味不明!
でもまぁ、世の中はそんなものじゃないですか。「会社 理不尽」で検索すると世の中についてよく理解できます。
会社で寒いって言ったら、おっさんに「霜も下りとらんのになにが寒いとや」と怒られる。
理不尽だ。
— たきび@日本語でおk (@takibi110) 2015, 11月 26
会社で理不尽なパワハラ受ける
↓
もう仕事やめてやる!!!
↓
寝る
↓
仕事いくか…
— KUMATOBI飛翔 (@KUMATOBI) 2015, 11月 24
前の会社、離職表の届け日も聞かされなかったし、その他証明書類に関しての手続き全く無くて、こっちからいちいち全部聞かないといけないのマジ理不尽。辞めてからも理不尽続けれくる。
— 悠すけ (@xyusuke1567x) 2015, 11月 22
サラリーマンを続けるメリットというのは、社会、もとい会社というのは「理不尽」であることを、体の芯から体験できることです。お釈迦様も「生命は苦だ」と語っています。諦めて今日も会社に行きましょう。それが生きることです。たぶん。
メリット⑤ストレス耐性がつくかもしれない。
うーん、あとは、ストレス耐性が強くなるかもしれませんね…ほら、サラリーマンって嫌なことの連続じゃないですか。多分なれますよ。そのうち。
メリット⑥意識高くならない。
あとは…サラリーマン続けていると、意識が低くなりますよね。情報感度も落ちますし、嫉妬深くなったりしますし。「意識高い系」とか揶揄されないで住むのはいいんじゃないかなぁ。うん。
メリット⑦名刺とか社員証がもらえる。
あ!名刺とか社員証ってなんかいいですよね。大きな組織に所属してるな〜って感じを得られるじゃないですか。
消耗してきたのでやめます。
うーん…いや、まぁ、他にもなんか、いいこともあるんじゃないですかね。もう、ぼくにはよくわかりませんわ。サラリーマンのみんな、がんばってください!快適な高知の山奥から、応援しております!
結局disってしまった気がしますが、「自分にフィットした会社」に出会えれば普通に楽しく働けるとも思います。
(from meeta MAGAZINE)
新興転職サイト「meeta」をチェック!
というわけで、転職を考え散る方は「ミータ」をお試しあれ。適性や志向性を中心に仕事を探すことができる、新感覚の転職サイトです。性格から求人を探すことができるというのは面白いですねw ぼくは「人見知り」かなぁ。