ニュース詳細
就学支援金不正の疑い 生徒ら授業受けず12月9日 12時12分
k10010334851_201512091221_201512091222.mp4
通信制のある三重県の高校で、国の就学支援金が受給資格がない複数の生徒に不正に支給された疑いがもたれている事件で、生徒らは入学したあと、レポートの添削や面接指導などの授業を全く受けていなかったことが関係者への取材で分かりました。東京地検特捜部は、この学校の教育実態を含め、支援金制度が悪用された詳しい経緯を調べています。
この事件で東京地検特捜部は、三重県伊賀市の「ウィッツ青山学園高校」の通信制の課程に、すでに別の高校を卒業するなどして受給資格がない複数の生徒が入学し、国の就学支援金が不正に支給されていた疑いがあるとして、8日に詐欺の疑いで強制捜査に乗り出しました。
この学校の通信制の課程では、全国各地にあるサポート校でレポートの添削指導を受けたり、伊賀市の本校で「スクーリング」と呼ばれる面接指導を行ったりするとしていますが、支援金を不正受給した疑いがある生徒らは、こうした授業を全く受けていなかったことが関係者への取材で分かりました。サポート校の関係者が使っていたとされる生徒の勧誘マニュアルには、「ほかの通信制高校と違って通わなくて良い」「レポートやテストはやれるところだけすればよい」などと説明するよう、書かれています。
東京地検特捜部は、この学校の教育実態を含め、支援金制度が悪用された詳しい経緯を調べています。
この学校の通信制の課程では、全国各地にあるサポート校でレポートの添削指導を受けたり、伊賀市の本校で「スクーリング」と呼ばれる面接指導を行ったりするとしていますが、支援金を不正受給した疑いがある生徒らは、こうした授業を全く受けていなかったことが関係者への取材で分かりました。サポート校の関係者が使っていたとされる生徒の勧誘マニュアルには、「ほかの通信制高校と違って通わなくて良い」「レポートやテストはやれるところだけすればよい」などと説明するよう、書かれています。
東京地検特捜部は、この学校の教育実態を含め、支援金制度が悪用された詳しい経緯を調べています。
社長「会社が関与したことはない」
ウィッツ青山学園高校を運営する株式会社「ウィッツ」や親会社にあたる「東理ホールディングス」の福村康廣社長は、9日午前8時半すぎ、自宅前で報道陣の取材に応じました。
福村社長は「通信制のサポート校は経営が独立しているので、何が起きたのかよく知らない。会社が関与したことはない」と説明しました。そのうえで「生徒の年収はチェックするが、すでに高校を卒業しているかどうかは確認出来ないし、文部科学省もチェックしていない。高校を卒業した人が入学してくることは考えていなかった」などと話しています。
福村社長は「通信制のサポート校は経営が独立しているので、何が起きたのかよく知らない。会社が関与したことはない」と説明しました。そのうえで「生徒の年収はチェックするが、すでに高校を卒業しているかどうかは確認出来ないし、文部科学省もチェックしていない。高校を卒業した人が入学してくることは考えていなかった」などと話しています。
伊賀市教委が高校に聞き取り
事件を受けて学校の設置認可を行った三重県伊賀市の教育委員会の担当者が、9日午前9時ごろ、事実関係を確かめたいとして、「ウィッツ青山学園高校」を訪れました。
そして、井上晃副校長に対し、国の就学支援金制度が悪用された疑いが持たれていることについて、およそ1時間にわたって聞き取りを行ったということです。
聞き取りを終えて、伊賀市教育委員会教育総務課の宮崎寿課長が取材に応じ、「副校長からは『就学援助の書類については全国にあるサポート校で取りまとめているため、学校側として不正に関わっているという認識は全くなかった』という説明を受けた」と話しました。そのうえで「高校の通信制の生徒およそ1100人のうち、現在1割弱のひとが40代から50代だとして、『入学の申請の際に高校の就学の履歴を偽っていたとしても、チェックができる状況になかった』と説明していました。
教育委員会として管理体制に問題がなかったか、引き続き調べていきたい」と話していました。
そして、井上晃副校長に対し、国の就学支援金制度が悪用された疑いが持たれていることについて、およそ1時間にわたって聞き取りを行ったということです。
聞き取りを終えて、伊賀市教育委員会教育総務課の宮崎寿課長が取材に応じ、「副校長からは『就学援助の書類については全国にあるサポート校で取りまとめているため、学校側として不正に関わっているという認識は全くなかった』という説明を受けた」と話しました。そのうえで「高校の通信制の生徒およそ1100人のうち、現在1割弱のひとが40代から50代だとして、『入学の申請の際に高校の就学の履歴を偽っていたとしても、チェックができる状況になかった』と説明していました。
教育委員会として管理体制に問題がなかったか、引き続き調べていきたい」と話していました。