韓国・西海大橋のケーブル火災、仏専門家「原因は落雷」

韓国・西海大橋のケーブル火災、仏専門家「原因は落雷」

 韓国の京畿道平沢市と忠清南道唐津市をつなぐ西海大橋で3日、主塔に連結された橋梁ケーブルで火災が発生し、ケーブルが切断された事故をめぐり、フランス人専門家が「電流の弱い『小さな落雷』が原因」との分析を示した。韓国建設技術研究院などの民間機関や国立科学捜査研究院が4日「落雷による事故と推定される」と診断したのに続き、より具体的な原因分析が行われたことになる。

 橋を管理する韓国道路公社は7日、フランス出身の落雷事故専門家、アラン・ルソー氏が事故現場を調査した上で「小さな落雷」が原因だとする意見書をまとめたと発表した。ルソー氏は2005年にギリシャのリオン・アンティリオン橋で発生したケーブル切断事故の調査・復旧に加わった経験を持つ。この事故は、落雷により斜張橋のケーブルで火災が発生し、ケーブルが切れた世界初のケースだ。

 国土交通部(省に相当)は「落雷による斜張橋のケーブル切断事故はギリシャの事例が唯一で、西海大橋の事故原因が落雷と確定すれば世界で2番目の事例になる」と説明している。

 一方、これまで「西海大橋に落雷はなかった」と主張してきた韓国気象庁はこの日「落雷観測装置に記録がなかったという意味だ」と、一歩引いた姿勢を示した。

崔鍾錫(チェ・ジョンソク)記者 , パク・スンヒョク記者
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