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三省堂 “校長など53人に現金” 文科省に報告
12月7日 11時42分

教科書を作成している三省堂が去年、小中学校の校長などを集めて会議を開き、検定途中の教科書を閲覧させたうえで現金を渡していた問題で、7日に三省堂の社長が文部科学省を訪れ、以前にも同じような会議を開いて、合わせて53人に現金を渡していたことを報告しました。
文部科学省を訪れた三省堂の北口克彦社長は馳文部科学大臣と面会し、「教科書に対する信頼を失墜しかねない事態を招いた」と述べて、改めて謝罪しました。
そのうえで、社内調査の結果をまとめた報告書を担当者に提出し、平成21年から去年にかけて小中学校の校長などを集めた会議を合わせて7回開き、外部に見せることが禁じられている検定途中の教科書を閲覧させたうえで、現金5万円を渡していたことを明らかにしました。その人数は26の都府県の合わせて53人に上るということで、三省堂はこうした会議を始めたのは小学校の教科書作成に参入したことがきっかけで、現場の意見を聞きたかったと説明しています。
また、去年の会議については社内で反対意見があったにもかかわらず、役員を含む管理職で開催を決めたということで、三省堂は「組織として判断したものであり、責任を免れることはできないと考えている。今後、編集や営業の在り方をチェックする部署を新たに設けるなど再発防止に取り組みたい」としています。
文部科学省は、三省堂の会議に参加していた校長らがどの教科書を使うかを決める「採択」に関わっていなかったかどうかなど、影響を引き続き調べることにしています。

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