昨今、個人情報の漏洩はますます大きな社会問題となっています。
多くの場合、その原因は個人情報を保管する企業へのサイバー攻撃だったり、社内の人間による利益目的の意図的な漏洩だったりするので、私たち消費者サイドが漏洩自体を防ぐことは残念ながら困難です。
個人情報の中でも特に重要なのが各種サービスを利用するためのパスワードです。同じパスワードを各種サービスで使い回ししていると、被害は莫大なものになります。また、パスワードに生年月日や電話番号などを使っていると、それらが流出した場合パスワードが推察される可能性もあります。
パスワードの心得
漏洩自体は防げなくても、万が一情報が漏洩した場合の被害を最小にとどめるための対策が必要です。そのためにも、次の 3 つを心がけましょう。
- 推察されにくい強力なパスワードを作成する
- 同じパスワードを使いまわさない
- パスワードは定期的に変更する
といっても、難しいパスワードを作ったのはいいけど、覚えられなくて結局付箋にメモしている、ではまったく意味がありません。自分には意味があるけど他の人には推察しにくいことがポイントです。いくつか例をご紹介します。
例えば、アルファベットを記号や数字に置き換えるだけでもパスワードの強度が上がります。
YOSHIDA→Y0SH1D@
さらに、親の誕生日、結婚記念日など自分にだけ意味がある数字と組み合わせるのもひとつの手です。
YOSHIDA + 20120612 → 2Y0O1S2H0I6D1A2
こうして作成したパスワードを、サービスによって使い分けたり定期的に変更することで、万が一の被害を防ぐことができます。
「どうしても複数のパスワードを覚える自信がない」という方は、以前もご紹介しました「Evernote ノート内のテキスト暗号化」機能を使って
Evernote に保存するのはいかがでしょうか。
Evernote ノート内のテキスト暗号化
パスワード用のノートを作成し、暗号化したいパスワードを選択して「選択したテキストを暗号化する」を選び、解除するためのパスフレーズを設定します。覚える必要があるのはこのパスフレーズひとつだけです。これで、まさしくEvernoteが「第 2 の脳」となってあなたの大切な資産を守ってくれます。
なお、このパスフレーズを忘れた場合、お問合わせいただいても Evernote 社では復元することはできませんのでくれぐれもご注意ください。
製品に関するお問い合わせ、サポートをご希望の方は、サポートページからお問い合わせください。
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