ニューヨーク=畑中徹
2015年12月2日13時30分
11月の米国の新車販売台数で、排ガス規制逃れ問題に揺れる独大手フォルクスワーゲン(VW)は前年同月比24・7%減の2万3882台となり、大幅に落ち込んだ。米調査会社オートデータが1日発表した。日米の主要メーカーのほとんどが前年実績を上回るなかで、VWの販売面の不振が際立っている。
米市場全体は、前年同月比1・4%増の131万9913台だった。このペースで1年間販売が続いたと想定した年換算の販売台数は1819万台。景気回復を追い風に、好調な販売を維持している。
VWが排ガス規制を逃れるため、ディーゼル車に不正なソフトウェアを搭載していたことが発覚したのは9月18日。10月の販売は前年同月に比べて0・2%増とほぼ横ばいだったが、11月に入って米消費者の「VW離れ」が表面化した。VWは、米当局から不正の指摘を受けた車種の販売を停止している。
スポーツ用多目的車(SUV)がよく売れたトヨタ自動車は同3・4%増で、米フォード・モーターを抜いて9カ月ぶりに米市場のシェア2位となった。(ニューヨーク=畑中徹)
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朝日新聞国際報道部
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