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NHK紅白 小林幸子、X、マッチ…復活組が多い背景に目玉不足

NEWS ポストセブン 12月2日(水)7時0分配信

 今年のNHK紅白歌合戦まであと1か月。出場歌手の顔ぶれには初出場組や意外な歌手の名前があった。視聴率低迷が叫ばれるなか、今年は視聴者の関心を集めることができるのか? その見所について、コラムニストのペリー荻野さんが独自の視点で鋭く分析する。

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 先日、今年の紅白歌合戦出場者が発表された。今年はポルノもきゃりーもももクロも出ないのか~、ゴールデンボンバーは出るんだな~、なにしろ、ダルビッシュはこのコラムでもネタにしたNHK・Eテレの『ニャンちゅうワールド放送局』の不思議キャラ・ニャルビッシュとしても活動しているし、『NHKのど自慢』にもメンバー全員ゲストに出たりして貢献度は抜群だもんな~、それにしても紅組はAKB48にNMB48に乃木坂46まで出場して今年も楽屋はさぞかし混雑するんだろうな~などとリストを眺めていたが、そこにふと浮上してきたのは「謎」と「復活」である。

 たとえば特別企画枠で小林幸子“復活出場”の謎。復活組は他にもいっぱいいるのになんで特別枠? 初出場の「μ’s」とは? 読めないし。アニメファンには常識でしたか。失礼しました。

「復活」は、18年ぶりのX JAPAN、19年ぶりの近藤真彦、突如として9年ぶり二回目の出場を果たした今井美樹、初出場ながら20年ぶりに再結成したレベッカなどがいる。80年代、90年代の音楽やドラマに熱中したアラフォー世代をからめとる作戦に違いない。

 これは私の想像だが、復活組急増の背景には、今年の目玉不足があるのではないか。2013年の「紅白」では、『あまちゃん』ブームに乗って、能年玲奈が「天野アキでがす!」と役衣装で登場、GMT47は歌い踊るわ、芝居仕立てで出演者が乱入するわ、『潮騒のメモリー』を能年・橋本愛→小泉今日子→薬師丸ひろ子が歌うという「あまちゃん三段活用」が実現。

 続く昨年は、『アナと雪の女王』ブームで、NHKホールのMay.j、ニューヨークから神田沙也加、イディナ・メンゼル、松田聖子の涙と全員合唱のおまけ付「レリゴー三段活用」も盛り上がった。しかし、今年は決め手となるものが思い浮かばない。

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最終更新:12月2日(水)8時8分

NEWS ポストセブン

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