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ここちよく流れる

オーストラリアでミニマリストとシンプルライフの中間をゆるゆる目指しています。

今を生きる父:オーストラリアへ来ないシンプルな理由

[考] シンプルびと [考] シンプル思考
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1年~1年半に1回、母親がオーストラリアに遊びにきてくれます。次回ですでに6回目の来豪となりますが父はと言えばこれまでに1度だけ、私が移住した年に来たのが最後です。

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そして父はこの先もオーストラリアに来ることはないでしょう。

父の「オーストラリアには行けない」宣言

先日帰国した際に父がまじめな顔で「kei、悪いけどお父さんはオーストラリアには行けない」と伝えてきました。目の病気を患っていて視野が年々狭くなっている父にとって海外は負担が多いのだと思い、「気が乗らない状態で来てもいいことないから気にしないでね」と言いました。すると父その理由はをきっぱりはっきりと次のように語りました。

父のオーストラリアに来れないシンプルな理由

それは、「毎日の生活が楽しすぎるから」

以上!でした。(娘の顔はもっと見たいらしい)

現在73歳の父。何歳まで生きるかは家族にも本人にもわかりません。明日ひょっとしたら、ということもあり得ます。病気や不慮の事故は常に覚悟しているけれど、健康に気を配り、無茶をせず、いよいよというときには後悔はしたくない。その点において、いったん乗ってしまったら自分の命を他人に100%委ねる飛行機というのは父的には納得できないそう。それを回避しようとすると「乗らない」という結論に至ったそうです。定年退職後、趣味の仲間ができ今は俳句に夢中な父。この楽しく穏やかな生活を失いたくない、ということでした。「船で行けたらなぁ~」なんてつぶやいてましたけど、お父さん、あなたカナヅチじゃないですか。笑。

家族それぞれの価値観

これは飛行機が危険だとか、娘よりも趣味の仲間が大切だとか、そういう話ではなく…。遠く離れた娘のことを時々ちらっと心配しながらも日々夢中になれる趣味や気の置けない仲間がいる老後。将来的に視力を失う可能性がありつつも、いつもやりたいことを力いっぱいに楽しみながら日々大切に生きる父。最高です(^^)

一方母は父が行かないなら2倍オーストラリアに遊びに行けると鼻息荒くしています。ゴールドコーストが大好きなんですよね。

私はというと飛行機が苦手ではあるけれど、求めるものが目的地にあれば、手段として飛行機を使うことには抵抗はありません。いずれにしても母も高齢なのでいずれはオーストラリアに来れなくなります。その時は私が飛行機に乗ってびゅーんと家族の顔を見に今よりも頻繁に帰国しようと思っています。

自分にとって大切なものを知っている人

家族の価値観はそれぞれ違いますが、自分にとってなにが大切か、ということを知っていると取捨選択に迷いがなく、より多くのエネルギーを人生の納得いくことに使えます。これって幸せだなと思うのです。情に流されない。無理をしない。人のせいしない。後悔もしない。そんな風に人生歩いて行きたいものだなぁと、父の宣言で改めて思いました。

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