ハジの多い定点観測——vol.12
フェミニズム、腐女子、専門家コンプレックス、更年期、老いなどなど、「女オンチ」というところにとどまらずさまざまなテーマを論じてきた岡田育さんと深澤真紀さんの対談。ひとまず最終回となる今回は、深澤真紀さんが岡田育さんに対してある提案を持ち出します。いったいその提案とは?
一貫性がある人は考えが足りない
岡田 いやー、フェミニズムの話からはじまって、私の人生相談まで聞いてもらっちゃいましたね。
深澤 ひとつ提案があるんですよ。
岡田 はい、なんでしょう。
深澤 今岡田さんが35歳で、私が48歳でしょう。岡田さんが今の私と同じ48歳になるとき私は還暦を越えてるんですよ。その時まで、こうやって時々お互いの定点観測みたいな対談をしていきませんか。
岡田 あ、いいですね、それ!!
深澤 そうすると、「岡田育が48歳になった時に、48歳の深澤真紀になるわけではない」ってことが明らかにできるでしょう。それは当たり前のことなんだけど、多くの女性はなんとなく「◯歳になったらこうなる」と思っているところがあるんですよね。でもそんなことはないわけで、そもそも私だって、35歳のときにこんなひどい48歳になるとは思ってなかった(笑)。
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著者プロフィール
コラムニスト、企画会社タクト・プランニング代表取締役社長、淑徳大学人文学部客員教授。1967年、東京生まれ。早稲田大学卒業後、いくつかの会社で編集者をつとめ、会社を設立。「草食男子」を名付けて2009年流行語大賞トップテンを受賞。主な著書に、『草食男子世代――平成男子図鑑』(光文社知恵の森文庫)、『女はオキテでできている――平成女図鑑』、『結婚問題』(共に春秋社)、『「そこそこ ほどほど」の生き方』、『考えすぎない生き方』(共に中経の文庫)、『働くオンナの処世術――輝かない、がんばらない、話を聞かない』(日経WOMAN選書)、『ニュースの裏を読む技術――「もっともらしいこと」ほど疑いなさい 』(PHPビジネス新書)、『ダメをみがく』(津村記久子との対談集、紀伊国屋書店)などがある。
Twitter:@fukasawamaki
1980年生まれ東京都出身。編集者・文筆家。文化系WEB女子集団「久谷女子」メンバー。フジテレビ系『とくダネ!』コメンテーターとして出演中。私は普通の人間です。
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