[PR]

 奈良地検と県警は21日、覚醒剤取締法違反(使用)の疑いで逮捕、勾留されていた奈良県桜井市金屋の無職、飯田秀樹容疑者(50)が逃走したと発表した。飯田容疑者は葬儀参列のため勾留執行停止中だった。同日午後9時現在、行方不明のままで、県警は71人態勢で捜索している。

 県警などによると、飯田容疑者は13日、桜井署に逮捕、勾留されていた。兄の葬儀に参列するため奈良簡裁が20日、勾留執行停止を決定。弁護士が付き添うことなどが条件だった。

 署によると、飯田容疑者は21日午前7時50分ごろ、弁護士と共に大和高田市の葬儀場に親族の乗用車で向かった。だが参列後、午前11時ごろ、車が署の近くで信号待ちで停車しようとした際、飛び出して北の方角に逃走した。飯田容疑者は助手席に、弁護士は後部座席に座っていたという。