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MRJ:11日初飛行…国産旅客機53年ぶり 名古屋空港

毎日新聞 2015年11月10日 19時00分

2007年6月に公開された次世代の国産旅客機「MRJ」のイラスト=三菱重工業提供
2007年6月に公開された次世代の国産旅客機「MRJ」のイラスト=三菱重工業提供

 国産初の小型ジェット旅客機「MRJ」(三菱リージョナルジェット)を開発する三菱航空機は10日、初飛行を11日午前をめどに実施すると発表した。愛知県営名古屋空港(同県豊山町)を離陸し、約1時間飛行して戻る。国産旅客機の初飛行は、プロペラ機「YS11」(日本航空機製造製)が同空港で実施した1962年8月以来、53年ぶり。

 三菱重工業が2008年、MRJの事業化を決定し、開発にあたる子会社、三菱航空機を設立した。当初は11年に初飛行する予定だったが、設計の見直しなどで延期。今年10月下旬にも予定していたが、操舵(そうだ)用ペダルの改修で5度目の延期となっていた。

 今月6日以降、同空港の滑走路を使い、離陸直前の時速約220キロに迫る高速地上走行を実施し、最終調整を進めた。初飛行後は国土交通省の安全審査を経て、17年4〜6月に全日本空輸に量産初号機を納入する予定。

 開発中のMRJは92人乗りと78人乗りの2種類。航続距離は3310〜3380キロで、東京からフィリピン・マニラへの飛行が可能だ。米国の都市間やアジア主要都市間などの就航を想定する。

 空港ターミナルビルの展望デッキは8日から閉鎖中で、空港発着便の旅客関係者以外の駐車場利用も制限されている。周辺に一般見学者向けスペースはなく、三菱航空機は特設サイト(http://www.flythemrj.com/j)で離着陸の様子を生中継する。「空港周辺の混乱を避けるため、中継を見てほしい」と呼びかけている。【竹地広憲】

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