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ライフステージの変化に
合わせてキャリアチェンジ
エンジニアこそ育児と
両立しやすい仕事
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神谷優AWA株式会社 エンジニア

2008年、新卒エンジニア採用1期生として入社。サーバサイドエンジニアとしてAmeba内で新規サービスの立ち上げを複数経験後、2014年6月に出産、2015年4月に仕事復帰。現在はフロントエンドエンジニアに転身し、定額制音楽配信サービス「AWA」のサービス開発に従事。

子供の人数
1人 女の子
仕事復帰時の子どもの年齢
10ヶ月
ワークスタイル
フルタイム

平日のタイムスケジュール

7:00 起床 朝食、保育園準備
9:00 自宅から車で10分程度の実家に立ち寄った後、娘を保育園へ送り届ける
9:45 出社 通勤時にメールや社内チャットをチェック
10:00 仕事 業務時間中は基本的に「精神とテクの部屋」に篭って開発に集中しています
12:00 メンバーとランチ
19:00 退社
19:45 娘を実家へピックアップ
毎日の保育園へお迎えはベビーシッターさんにお願いし、娘の夕食は実家で済ませてもらっています
20:00 帰宅 娘をお風呂に入れるのは夫の役割
21:00 娘を寝かしつけた後、自身の食事を取り、入浴
0:30 就寝

育児と仕事の両立で重視していること

自分の首を絞めるような働き方をしない無理なスケジュールで仕事と育児の両立ができず、双方でパフォーマンスを出せなくなってしまうのは一番避けたいこと。いつ何時緊急対応が発生するかわからないサーバサイドエンジニアから、育休後はフロントエンドエンジニアに転向しました。緊急対応もゼロではありませんが、バックエンドと比べ致命的なシーンは激減。

家では子どもとの時間を大事にする平日、子どもと一緒に過ごせる時間は3-4時間程度。子どもと一緒にいるときは集中し、一緒にいる時間の濃さを重視しています。子どもと一緒にいるときはスマートフォンを触らないようにして、チェックするSNSも限定。

ワーク/ライフだけでなく、自分の時間を大事にする仕事と育児に追われる毎日。自分の時間がなかなか取れないので、平日のランチはデスクではランチを取らず、必ず外に出てメンバー等と一緒にランチすることでリフレッシュ。また、月1~2回は飲み会にも参加し、貴重な自分の時間を大切にしています。

夫との役割分担

家事や娘の世話など、基本的に朝は自分、夜は夫と役割分担しています。夕飯の用意や娘のお風呂は夫。また、仕事を続けることについて両親が応援してくれており、実家のサポートが大きいです。

仕事と大学院の二足の草鞋、そして妊娠!

サイバーエージェントには2008年に新卒として入社。それまで総合職採用しか行ってなかったサイバーエージェントが新卒エンジニア採用を始めて最初の入社が私たちの代でした。「Ameba」サービスのサーバサイドエンジニアとして、新規サービスの立ち上げや運用に携わった後、Androidアプリの開発へ。女性向け写真共有アプリを開発したり、ティーン向けブログアプリの開発をしたりしてきました。こうして一貫して新規サービスの開発に携わり、実務の経験を積んでいましたが、その一方で大学院にて勉強したいという気持ちが高まっていったのが入社4年目。仕事をしながら平日の夜と土曜日を利用し、大学院に入学。情報系の研究室に入りました。というのも、サイバーエージェントではエンジニアが技術研究のため、自身の興味のある分野について研究・レポート発表を行う「テックレポート」があるのですが、周囲のエンジニアは理系出身者が多く、そのほとんどが修士課程を卒業しており、学部卒できちんと研究をしてこなかった私としてはどこかでコンプレックスがあって。さらに技術を高めるためにも、その技術を理論的に学びたいと大学院に通いました。仕事と大学院生、二足の草鞋を履いていた2年間はかなり大変。大学院の宿題も多く、仕事との両立で毎日フラフラ。2013年9月に無事卒業することができ、やりきった!と開放的になったのもつかの間、その直後に妊娠が発覚したんです。

悪阻に苦しみながらも新サービスをリリース

妊娠がわかり、まず心配したのはお腹の子。というのも、大学院卒業のご褒美に海外旅行に行っており、お酒も飲んでいたし、飛行機にも乗ってしまったし・・・無事に生まれた今となっては笑い話ですが、その時は相当不安でした。そして、その後訪れたのは悪阻の日々。何か食べていないと気持ち悪くなるという、いわゆる食べ悪阻でした。このころ、女性向けクラウドソーシングサービス(現「Woman&Crowd」)の立ち上げに携わっており、部署にはパパママ社員が多く、妊婦にも理解がある環境に助けられました。開発は場所を問わずできるので、出社できずとも少し調子がよくなったら自宅で作業をしたり。エンジニアはお客さんと対面することもなく、自分のペースで仕事を進められるので、しんどい悪阻の時期も乗り越えられたのだと思います

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育児中も「Rebuild」で技術トレンドをキャッチアップする毎日

無事サービスをリリースし、産休にはいったのが2014年3月末。産休にはいってからも出産前には、大きなお腹を抱えてCSSやHTML5の外部研修に参加していました(笑)そうして6月には娘を出産。仕事から離れることで技術的に取り残されることが不安で、育休中も授乳しながらWebテクノロジー情報のポッドキャスト「Rebuild」を聴いていましたね。そのおかげで、1年間の休みの間も、技術の最新トレンドをキャッチし続けることができました。あと、仕事復帰を見据えて希望していたのがフロントエンドエンジニアの転身。出産前に従事していたサーバサイドエンジニアでは、土日深夜問わない緊急対応が発生することも。子どもの急な発熱時などは仕事の対応も難しく、無理なスケジュールで自分が苦しむことになると思ったので、仕事復帰のタイミングでフロントエンドエンジニアに転身したいと伝えました。ライフステージに合わせて働く環境を変えることが、長くパフォーマンスを出しながら働き続けるためには必要だと感じています。

エンジニアは、子育てしながら仕事を続けやすい仕事

2015年4月には定額制音楽配信サービス「AWA」のエンジニアとして仕事復帰。レコード会社向けに楽曲の再生数や視聴者数、再生数ランキングなどの速報値をグラフィカルに見ることができるシステムを開発してきました。現在は、11月にリリース予定のPC向けサービスの開発に携わっています。もちろん、娘の急な発熱で出社できないこともありますが、そういったときは在宅勤務にして、メンバーとの打ち合わせもビデオミーティングで対応。エンジニアは場所を問わず働けて、柔軟なワークスタイルを選択できる、実は仕事と育児を両立しやすい職種なんです。一般的にエンジニアに占める女性の割合はまだまだ少ないですが、育児をしながら前線で活躍するママエンジニアがもっと増えたら嬉しい。フロントエンドエンジニアに転身した今、バックエンドからフロントエンドまで、最適なパフォーマンスを考えて全体設計できるエンジニアとして成長していきたいです。

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