稲垣千駿
2015年11月10日07時38分
大分市の中心街で36年以上にわたって営業してきたマクドナルドの県内1号店が、15日に閉店する。不採算店を中心に全国190店舗を閉店する経営方針の一環だが、地元にとっては「特別な店」。「出店した時は本当にうれしかった」「街に出てマックで食べるハンバーガーが楽しみだった」。そんな惜しむ声があがっている。
閉店するのは、府内町の「大分店」。JR大分駅から歩いて5分ほどの中央通り沿いにある。
出店は1979(昭和54)年4月。東京・銀座に日本の第1号店ができてから8年後のことで、ファストフードが珍しかった時代だ。以来、中高生や家族連れでにぎわい、現在は1~2階に125席を設けている。
マクドナルドは昨年7月、仕入れ先で期限切れ鶏肉の使用が発覚。異物混入も次々発覚して売上高が激減し、全国で190店を年内に閉める。大分店もその一つだが、日本マクドナルドは大分店の件について「個別の事情についてはお話していません」としている。
大分銀行系のシンクタンク・大銀経済経営研究所は「大分市中心部は、商店街、トキハ本店、パルコ(2011年閉店)、マクドナルドの4カ所でにぎわった時代があった」と分析する。同研究所の川野恭輔さんは「昔は大分の街に来たらマックを食べるのが一つのパターンだった。無くなると寂しいですね……」。
中心部に買い物に来ていた首藤ミチコさん(75)=同市上野町=は「オープン時は『大分も都会になった』と喜んだものです。非常に残念です」と話した。
大分店が入るビルの管理会社によると、後継テナントは未定だが、入店希望は寄せられているという。(稲垣千駿)
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朝日新聞社会部
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