グロース氏:「100%確実」、FOMCは12月利上げへ-雇用統計受け
2015/11/07 00:54 JST
(ブルームバーグ):ジャナス・キャピタルのビル・グロース氏は米雇用者の急増を受けて、12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利が引き上げられるのは「100%確実」となったと述べた。
FOMCの「準備は整った」と、グロース氏はブルームバーグのラジオインタビューで発言。6日の米労働省発表によると、10月の非農業部門雇用者数の伸びはエコノミスト予想を超える27万1000人となり、平均時給は約6年ぶりの大幅な上昇となった。
資産規模14億ドル(約1700億円)のジャナス・グローバル・アンコンストレインド・ボンド・ファンドを運用するグロース氏は、30年物米国債をショート(空売り)していると明らかにした。「30年債をロングではなくショートにしている。明らかに現時点では利益が出ている」と語った。また、リスクを減らすことを推奨し、「私ならリスク・オフのトレードに進む、つまり株式には積極投資せず、高利回り債は敬遠するということだ」と述べた。
これまで利上げへの支持を表明してきたグロース氏は、年間約0.5-0.75ポイントのペースでの利上げを予想すると言う。FOMCは強いドルが世界の金融システムに打撃を及ぼしかねない可能性に配慮して、「漸進的に動くはずだ」と述べた。
ジャナス・グローバル・アンコンストレインド・ボンド・ファンドの今年の成績は1.5%のマイナス。ブルームバーグがまとめたデータによると、同種ファンド78%の成績より劣っている。グロース氏は雇用統計の発表を控えて同ファンド運用の一部を変更したことを今週明らかにしていた。
原題:Gross Says 100% Certain of December Rate Hike After Jobs Surge(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ボストン Charles Stein cstein4@bloomberg.net
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更新日時: 2015/11/07 00:54 JST