ドラマ「コウノドリ」は毎回赤ちゃんの命の誕生という生と死の隣り合わせの感動のお話を届けてくれますが、第4話では切迫流産の物語となっています。
切迫流産で流産仕掛けた赤ちゃんを何とか救い出して450gの赤ちゃんが生まれてくるなど、こんなに超未熟児でも生きることができるんだ、と驚きもあり、障害を持つ可能性も高いので、かなり難しい決断が迫れることになるんだなーって切に感じた回でした。
コウノドリ 4話の感想とネタバレ
コウノドリを見て毎回感じることなんですが、ドラマでありながら本当にリアルに赤ちゃんが登場してくるのでどうやって撮影しているのだろうと思います。第4話では超未熟児の赤ちゃんが本当に出演をしていたので、リアルに「え?!」って思ってしまいましたね。
まあ、見た感じさすがに450gの赤ちゃんではないようには見えましたが、それでも未熟児であることは間違いないでしょう。これはドラマの撮影に協力をしてくれている病院やお母さんあってこそのものなんでしょうね。でも、コウノドリが放送されていることで妊娠、出産で本当にあり得るドラマが描かれることで、勇気付けられる方々も多いのではないでしょうかね。
視聴率は3話で大きく下落も...
視聴率は第1話は12.4%、第2話が12.0%、そして第3話が8.9%と大きく下落してしまいました。ちょっと大きな下落ですよね。いったい何があったんだろうと思ってしまいますが、まあ3話は内容的にも、ちょっとあんまり感動的な部分が薄かったようにも感じましたから、ストーリーがちょっといまいちだった可能性もあります。でも、四宮先生(星野源さん)の過去が明らかになった回でもあったので、個人的には面白かったのですけどね。
4話は切迫流産の話となっており、かなり感動的なストーリーとなっていましたので、回帰することに期待したいところ。
第4話のストーリー
4話のメインゲストは田中淳(和田正人さん)と田中陽子(河井青葉さん)です。そして、新生児科にベテランの鉄仮面と呼ばれる新井恵美(山口紗弥加さん)が仲間に加わることになります。いつ、山口紗弥加さんが登場するのか今か今かと待っていましたが、第4話でようやく登場することになります。
21週で切迫流産に迫られた田中夫婦
田中淳と田中陽子は結婚して10年目にようやく妊娠した夫婦で、21週で破水し流産しかけの非常に危険な状態に。田中の担当は新人研修医の下屋加江(松岡茉優さん)で、実は前日にお腹の異変を訴えていたところ特に異変が見られないと診断したばかりの患者さんだったのです。
陽子も「先生は昨日大丈夫って言いましたよね?」と下屋を追求し1日前の出来事だったこともあり下屋は動揺を隠すことができません。
妊娠を継続するか流産するかの決断
鴻鳥サクラ(綾野剛さん)は「切迫流産は予測が難しいんです。ほとんどの場合は症状が出てからの対処となってしまいます。お腹にいる時間が長くなるほど赤ちゃんが助かる可能性が高まります。」
「ただ、破水をしていることを考えるとこのまま臨月まで持たせるのは難しい、24周まで持たせて500gの体重になれば生存率は50%になります。妊娠の継続を希望する場合は今から入院をして安静にする必要があります。」
すると田中淳は「場合って言ったよな、場合ってどーいう意味だよ?!」と聞き返します。
鴻鳥サクラは「もし、24週まで持って500gまで育ったとしても脳性麻痺や肺の病気、大きな障害が残る可能性があります。」と答えます。
そして、「これらを踏まえて妊娠を継続するか、赤ちゃんを諦めるか。妊娠の継続を希望されない場合は人工流産が法律で認められているには21週6日までです。あと今日か明日までに決断をしないといけなせん」とかなり厳しい決断を二人に迫ることに。
いやー、この決断を迫る医師の大変な告知ですがこの決断をしないといけない夫婦も大変です。障害が残るとなれば育てるのも大変な状況になってしまうのは目に見えてわかるところ。
しかし、田中夫婦はパニックになりつつもこの子を産むという決断をするのでした。
担当医だった下屋は自分を責める
一方、下屋は陽子の切迫流産の兆候を見抜けなかったことに対して落ち込んでいる様子です。そこに四宮が「切迫流産はベテランの医師でも判断することは難しい、もし仮に下屋の診断ミスだったとしても今やるべきことは自分の失敗を確認することではないはずだ」と厳しい助言をします。
下屋は「私は医師失格です。ろくに説明もできなかった上に、厳しい決断を迫る役目まで鴻鳥先生に任せてしまった」と自分を責めます。
妊娠を継続する決断
田中淳はサクラの元に訪れて「決めました。俺たち腹の子にできることはなんだってします。助けてください。陽子と赤ん坊を」と。鴻鳥サクラは「わかりました!全力で頑張ります」と妊娠を継続することが決定します。
あくまで母体の安全が優先される
そして時が流れ23週3日といった24週まであと少しというところで陽子の陣痛が始まってしまったのです。下屋はBABYとしてライブ出演の準備をしているサクラに緊急の電話をします。「田中さんの陣痛が始まってしまいました!分娩はもう回避できません。緊急の帝王切開になります、早く戻ってきてください!」と。
しかし、サクラは「それは下屋の判断か?帝王切開できないよ。」と答えます。これを聞いた下屋は「なぜです?今すぐ切開しないと赤ちゃんは死んでしまいます!」と反撃。サクラは続けて「下屋は赤ちゃんのことしか考えていないようだけど、優先すべき点は母体の安全だよ。23週目の子宮はまだ小さいからメスを入れることはリスクが伴う。下屋が今すべき点は双方のリスクを正確に患者に伝えて、それでも赤ちゃんを助けたいという希望があった時に、僕たちは母体にメスを入れることができるんだよ。」と。
これを聞いた下屋はもう一度、田中夫妻の元に行って現時点で帝王切開をするリスクを明確に説明をし「母体の安全を優先する産科医としては帝王切開は勧められません」と。
諦められない赤ちゃん、両方助けるという決断
それを聞いた上で陽子は「下屋先生、個人はどう思いますか?医者としてではなく一人の人間として..」と聞きます。下屋は困った表情をしながら「それは...私は..両方助けたい、赤ちゃん、諦めたくない!!」強く答えます。
すると陽子も「私もです!諦めたくない!私、諦めたくない、生まれてきてほしい。」さらに淳も「助けてください!陽子と腹の子を!」と。
そして帝王切開をすることに!サクラもこのことを予想していたのか既にスタンバイOK!結局、答えは出ていたってことですね。そして、シーンは変わり帝王切開をし超未熟児の赤ちゃんをお腹の中から取り出すことに成功するのでした。
しかし、小さすぎる赤ちゃんを見た下屋は言葉を失ってしまいます。
それをフォローするかのようにサクラは「お母さん、おめでとうございます、可愛い男の子でしたよ。少し小さいので処置を急ぎました。抱っこをさせてあげれなくてすみません。」と母親を安心させたのでした。
赤ちゃんは新生児科に渡され治療を受けます。本当に、このシーンの赤ちゃんってどうやって撮影をしているんだろう...めっちゃリアルなんですけど。
小さすぎる我が子に驚く父親
淳は遠くから我が子の姿を眺めます。手術が終わって様子を見に来たサクラに「本当に大丈夫でしょうか、あんなに小さくて」と聞きます。
サクラは「それはまだわかりません。でも赤ちゃんの生命力は未知数です、僕らがもう助からないと思っていた赤ちゃんが助かることもあるんです。だから、信じてあげてください。赤ちゃんの生きる力」と答えます。
淳はNICUに入って赤ちゃんの近くに行きます。今橋貴之(大森南朋さん)が「何らかの障害が残る可能性は覚悟をしてください。」と厳しい現実を淳に伝えます。すると淳は「俺に、何かできることはありませんか?」と。今橋は「赤ちゃんに触れてあげてください。赤ちゃんも安心します」と保育器に入っている赤ちゃんの手を差し伸べます。すると、赤ちゃんは淳の手を握ったのでした。
淳は我が子の反応に涙。「俺の指、握っている...父ちゃんだぞ、父ちゃんが付いているからな!」と。
正しい判断とは
一方、下屋は今回の判断が正しかったのかどうかを悩み続けています。
「赤ちゃんを手に持った時、私怖くなんです。こんなに小さくて本当に助かるのかと。私は判断を間違えたのではないかと」
サクラは「出産は結果だから、母子ともに無事ならばそれで問題ない。でも上手くいかなかった時は産科医に問題がないとしても患者との信頼関係は崩れてしまう。下屋の判断が正しかったかどうかは僕にもわからない。答えはどこにもないからね。それでも僕らはいつだって正解のない過酷な答えを患者に迫っている。だからこそ、正しい情報を伝えて真剣に患者に向き合う必要があるんだ」と。
下屋は「先生は、怖くないんですか?迷うことはないんですか?」とサクラに聞きます。サクラは「迷うよ...これで良かったのか、他に方法はなかったのか、ミスはなかったか、いつだって迷ってる。でも、もしそれを怖いと思うなら産科医から逃げ出すか、前に進むしかないんだよ」と。
正しかったかどうかは分からない
翌日、母親の陽子は我が子に初対面することに。
我が子を目の前に「本当に小さいね... 」と。
そして赤ちゃんに触れます。すると手を握ります。陽子は涙があふれ出します。「私、悲しいんじゃないからね、嬉しくて泣いているんだからね」と。そして下屋に向かって「下屋先生、ありがとう。私、この子を産んでよかったです」と。
下屋の判断は現段階では間違っていなかったのです。しかし、この子が障害を負っている可能性も高いのでまだわかりません。しかし、この決断をしたのはこの二人でもあり、しっかりと育てていく責任はあります。二人にとっては後悔をする...ということはないのでしょう。あってはならないことなんでしょう。
本当に難しい判断を迫ることになる産科医は本当に大変ですね。逆に上手くいかなかった時のことを考えると辛いですね。本当に、コウノドリというドラマは色々と考えさせられますね。