プレミア12:千葉イ・デウン快投、韓国代表がキューバに完勝

イ・デウン4回無失点

プレミア12:千葉イ・デウン快投、韓国代表がキューバに完勝

 「新米の韓国代表」の方がエースよりも輝いていた。

 4日、高尺スカイドーム(ソウル市九老区)オープン試合として行われた、世界ランキング上位12カ国が参加して優勝を争う野球の国別対抗戦「プレミア12」韓国代表とキューバ代表の親善試合は、当初は金広鉉(キム・グァンヒョン)=SKワイバーンズ=のテスト的な舞台として注目されていた。これまでの国際大会で「日本キラー」として名をはせてきた金広鉉の調子に関心が寄せられていたのだ。先発登板した金広鉉は3イニング無失点(3被安打・2奪三振)の好投できっちりと自分の役割を果たし、チェックを終えた。

 続いて登板したのは初めて韓国代表のユニホームを着た右腕イ・デウン=千葉ロッテマリーンズ、写真=だった。イ・デウンは「緊張する」とオーバーに言っていたが、4回から4イニングにわたり安打も四球も一つ出さないパーフェクト・ピッチングで高尺ドームに来たファン1万4000人に強烈な印象を残した。最高153キロの剛速球と落差の大きいフォークボールで世界ランキング第3位のキューバ強打線を凍り付かせた。6-0の勝利に貢献し、この試合の最優秀選手(MVP)に選ばれた。

 イ・デウンは昨年まで米マイナーリーグを転々としていた「万年有望選手」だった。2007年に信一高校を卒業してシカゴ・カブスに入団したが、一度も大リーグに上がれなかった。そしてとうとう大リーグの夢をあきらめ、日本に目を向けた。イ・デウンは昨年末、千葉ロッテマリーンズと年俸5000万円で入団契約を結んだ。

 だが、「第二の選択」で選んだ日本プロ野球進出がイ・デウンの人生を変えた。端正な容姿で、日本プロ野球界の「韓流スター」として注目を浴びた。日本到着時から空港で女性ファンたちが写真撮影のため大勢集まった。球団ではイ・デウンの顔が入ったうちわやタオルなどのグッズを作成・販売。150キロ台の速球を武器に9勝(9敗)をマーク、韓国人選手の日本プロ野球1シーズン最多勝記録も立てた。

 「死ぬ覚悟で投げたい」と韓国代表の「太極マーク」をつけたイ・デウンは、今回のキューバ戦の快投で自らの価値を証明した。金寅植(キム・インシク)監督は「かなり心配したが、よくやってくれた」と満足そうだ。イ・デウンは「今回の大会では自分の実力を最大限に発揮したい」と語った。

孫章薫(ソン・ジャンフン)記者
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