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 自動車部品大手タカタ製のエアバッグの不具合をめぐる問題で、同社製部品の搭載を避ける動きが自動車メーカーの間で広がっている。ホンダに続き、マツダ、富士重工業、三菱自動車も5日、開発中の新型車にタカタ製の部品を使わない方針を明らかにした。

 富士重工業の吉永泰之社長は5日あった決算発表の記者会見で、タカタ製のエアバッグを膨らませる装置(インフレーター)について、「今後発売する新型車には使用しない方向で検討している」と語った。マツダも同様の姿勢で、いま生産しているモデルでも代替品を搭載する準備を進めていることを明らかにした。三菱自動車も他社製のインフレーターに一部切り替えている。

 米国当局は3日、タカタに対し、インフレーターのガス発生剤に「硝酸アンモニウム」を使った部品の製造を2018年末までに段階的にやめるように命じた。一方、タカタは、他社製のインフレーターを調達するなどして、エアバッグ自体は作り続ける意向だ。マツダの丸本明副社長は5日、「(タカタ製でも)安全性が確保されれば、是々非々で対応する」と語った。