先日、WordCamp Tokyoでしゃべらせていただきました。
ぶっちゃけ、すごくガラガラだったので寂しかったので、この記事で当日話したことのダイジェストを自分で文字起こししてみます。
自己紹介のスライドは飛ばします。
まずオープンデータとは?
従来、行政さんとかは、どうしても「公序良俗に。。。」とか言いたがったわけです。
そういうことを言うなということをはっきりと明言されていることがポイントです。
あと、機械判読に適したフォーマットであることも必要とされています。
つまり単にデータを公開すればいいのではなく、サードパーティーのアプリ等で再利用しやすいようにしろと。
で、ここからはアメリカの事例がいくつか。
これはアメリカ合衆国のオープンデータのポータルです。
CKANというデータカタログサイト用のCMSのフロントエンドにWordPressを使っています。
このサイトで特筆すべきなのは、GitHub上でオープンに開発されたこと。
https://github.com/GSA/data.gov/
そして150以上の未解決のIssueがある状態で運用が開始され、市民がコメントやプルリクエストなどの形で開発に参加することで運用開始後に開発がさらに活発化したそうです。
こちらはアメリカ政府版のブートストラップみたいなやつ。
単にデータを公開するのではなく自らオープンソース化することにも積極的です。
https://playbook.cio.gov/designstandards/
オープンソース製品を使うとか使わないとかそういう議論はとっくの昔に卒業してるようですね。
こちらは連邦情報テクノロジー改革法の法案がGitHubリポジトリにコミットされています。
なんと下院議員が法案に対してプルリクエストを送り、それをホワイトハウスの担当者がマージし、実際に法案が改正されたそうです。
日本の議会って大勢が集まって質疑をしていますよね。質疑。質疑ですよ。
コメント欄でやればいいじゃん。。。
これは政府向けサイトを作るためのノウハウ集みたいなサイト。
おすすめのWordPressプラグインのページとかもあります。
もちろん「Contact Form 7」も紹介されています。
ここからは日本の事例です。
先日OSS奨励賞を受賞した国土地理院さん。こちらは日本では飛び抜けて活発なリポジトリじゃないかと思います。
国土地理院の藤村さんにfacebookで軽いインタビューをお願いしたら心よく引き受けてくださいました。
藤村さんは自らプログラマーでもあります。
とてもギークな方で見てて楽しいです。
こちらは僕のホームタウンの和歌山県のGitHubアカウント。
日本の自治体で初めてGitHub Governmentに登録されました。
和歌山県の田中さんもインタビューに答えていただきました。
和歌山県さんはシンクライアントにGitクライアントをインストールできなかったりGitが使える担当の方がいなかったりという状況の中でかなり思い切ったのではないかと思います。
オープンソースの世界の世界観的なことなどまだまだ不慣れな部分も多いようですが、最初の一歩を踏み出したという意味では素晴らしいことだと思います。
これからに期待ですね。
そして、このセッションの後に歴史的な(大げさw)な事件がありました。
なんと国土地理院の藤村さんから、和歌山県のGitHubリポジトリにプルリクエストがありました。
https://github.com/wakayama-pref-org/information-of-road-traffic-regulation/pull/1
縦割り行政とはよく言いますが、こんな風にオープンソース的な手法でそれぞれの得意分野を活かせるようになれば本当に素晴らしいですね。
国土地理院と和歌山県以外にも、素晴らしい取り組みを行っている自治体や政府機関はあります。
これ僕がこんなことばっかり言うので誤解されているみたいなんですが、別に貢献しろとかそうではなくて(まあ相手によってはそう思ってますけど。笑)、もっとみんなでいろいろ作ってコードを見せびらかしあったりしたいなーと思うんですよね。
というわけです。はい。
最後にSlideshareはこちら。
最後にWordCamp Tokyo楽しかったです。特にコントリビューターデイの夜の大反省会は最高でした。笑
あと、変なプラグインが登録されたようです。覚えとけよ。。。w