自分の価値観をさらけ出すのは勇気がいる。
パリジャンと書かれた帽子の話
お笑い芸人の有吉弘行さんの話になるけど、ある番組でフランスのお土産に「Parisien(パリジャン)」と書かれた帽子を貰ったとき「東京だったら「東京人」とか「江戸っ子」って書いてあるようなもん。ダサいでしょ」的なことを言ったそうな。
そしたらSNSで、「それは有名なメゾンキツネというブランドのものだ」「おしゃれで入手困難なんだぞ」と叩かれていた。
確かに、メゾンキツネは東京でショップ袋持ってる人はもれなくイケメンだし、つい先月、私も新宿ルミネのbonjour recordでチラ見してしまったのだけれど。
「ブランドだからありがたがる」とか、「これは有名なんだぞという抗弁が一番ダサい」、という彼の意見にごもっともと思いながらも、自分がダサいと思うものは「ダサい!」と言えることってすごいと思った。
モノを選ぶときの価値観
「人気だし、有名だし、ブランドだからおしゃれ」という価値観。
正直なところ、私のなかにもこの価値観は長く染み付いていて、まだ完全に否定できない。
昔は高ければ高いほど良いと思ってた。今は、その考えは緩やかになりつつあるものの「安物買いはしたくない」とか「好きなもの、好きな暮らしにこだわり出したら、結果高い方を買っていた」なーんてこともよくある。
価値観を見直す3つの方法
前置きが長くなったけれど、モノを選ぶ上では「既存の価値観」を見直し、自分なりの価値観を持ちたいと思っている。
その練習となるのが、私なりの3つの方法だ。
①肩書き、ブランドなどの『カッコ書き』だけで判断しない
これは月並みだけど意外と難しい。周りが良いというものを無条件に良いとは思わないけれど、食わず嫌いにもなりたくない。
モノの良さを判断するには、その背景や知識・スキルが必要なときもあるので、一概には言えないけれど、まずは自分自身が使ったり触ったりしてみることで、利いた風な意見ではなく「自分の意見を持つ」ということが大事。
「ブランドなんて高い広告・宣伝費ばっかりで、どうせ原価は大したことない」という反対の色眼鏡も正直ありますが、その辺フラットな感性も忘れたくはないのです。
②お金だけで物事を決めない
学生時代、家を飛び出してお金がなかった時期、レストランでどんなメニューを見てもとにかく「安いもの」を選び、「欲しい服」ではなく「安い服」を買っていました。
結果、自分が何を食べたいのかも、何が欲しいのかも、わからなくなったんです。
たまに祖父母に「あなたの好きなものを食べに行きましょう」と言われても「食べたいもの」が全然出てこなかった。
ありきたりにお寿司か焼肉?「いや、高くて悪いなぁ」「焼肉は祖父母には(年齢的に)辛いかなぁ」と考えすぎて、何も言葉が浮かばなくて、かえって祖父母を寂しそうにさせてしまった。
「あぁ、わたしは、いま自分が何を食べたいのかもわからないのか」
わたし以上にわたしのことを知ってる人はこの世にいないのに…結構がっかりした(実際、食べたいものをすぐ言えるなんて、中々のスキルだとはおもうけれど)。
そこから節度を持ちつつ、お金より好きなものを優先させていくことを良しとするようにしていきました→そしたらマキシマリストになったというオチ。
③価値観の違うところにいく
ある土地では常識でも、他の土地では非常識。当たり前の価値観をひっくりかえすような体験ができるのは旅の醍醐味。
世の中の常識を疑い、自分の価値観も疑う。そんな体験が自然に出来る旅は、好奇心を食べて生きる人間の大好物なのです。
世界はまだまだ広いので、行ったことない国や場所へ、これからもどんどん飛びだしていきたいです。
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これからも「自分なりの価値観」探しに行きましす。
んちゃ