子宮内で受けたタンパク質が多いほど、腎臓の健康度が高まる
「幼児期のタンパク質の取り方では説明付かない」とオランダ研究グループ

写真はイメージ。記事と直接の関係はありません。(写真:lunar caustic/クリエイティブ・コモンズ表示-継承 2.0 一般、色調改変)

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 赤ちゃんが子宮内で成長しているときに受けたタンパク質が、生まれてから生涯にわたる腎臓の健康に影響を与えると分かってきた。

 オランダのエラスムス医学センターを中心とした研究グループが、栄養学の国際誌、アメリカン・ジャーナル・オブ・クリニカル・ニュートリション誌で2015年5月13日に報告した。

子どもの腎臓の機能を調べる

 研究グループは、妊娠中に全タンパク質、動物性タンパク質、植物性タンパク質を母親が取ることと、学童期の子どもの腎臓の容積や腎機能の関連性を検証した。

 対象は3650人の妊娠女性とその子ども。妊娠初期の母体のタンパク質摂取量を食品摂取頻度質問票によって調査。子どもが6歳になった時点で、腎容積、血液をこす能力である推算糸球体ろ過量(eGFR)、本来漏れてはいけないタンパク質成分の漏れる程度である微量アルブミン量を推定した。

植物性タンパク質を取ると好影響!?

 妊娠初期に母親がタンパク質を取る量が増えると、推算糸球体ろ過量も増えると分かった。関連性は主として植物性タンパク質を取ったことによるものだった。

 関連性は、幼児時代のタンパク質の取り方では説明できなかった。

 妊娠初期に母親が取ったタンパク質の量が、子どものその後の生涯にわたる腎臓病のリスクに影響しているか。さらなる検証が必要と見られる。

 まだ初期の検証ではあるが、気にしたい。

文献情報

Miliku K et al. First-trimester maternal protein intake and childhood kidney outcomes: the Generation R Study.Am J Clin Nutr. 2015 May 13.[Epub ahead of print]

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25971715


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