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 大筋で合意した環太平洋経済連携協定(TPP)で、野菜のほぼすべての関税が撤廃されることが分かった。森山裕農林水産相が16日、閣議後の記者会見で明らかにした。現在、日本に輸入されている野菜の多くは中国や韓国などTPPの域外からで、関税撤廃の食卓への影響は今のところ限定的とみられている。

 トマト、ネギ、ニンジンなど主要な野菜は関税率3%をTPP発効後すぐに撤廃する。イチゴ、メロン、スイカ(6%)なども即時撤廃。タマネギは低価格品にかけている8・5%の関税を6年目に撤廃する。

 ジャガイモは生(4・3%)は即時撤廃。細く切ったフライドポテト向け(8・5%)は4年目に、ポテトチップス(主に紙の筒に入っているタイプ、9%)は6年目に撤廃する。スイートコーンは生(6%)は4年目に撤廃、冷凍(10・6%)は即時撤廃する。