津阪直樹、福田直之
2015年10月17日05時31分
ドイツ連邦銀行(中央銀行)で金融監督を担当するアンドレアス・ドンブレット理事が東京都内で朝日新聞の取材に応じ、「金融機関は保有する国債のリスクに応じて資本を積み増すことが必要だ」と述べた。国が破綻(はたん)して借金を返せなくなり、金融システムが立ちゆかなくなるリスクに備えるべきだと主張した。
ドンブレット氏は「欧州の(債務)危機が、国債のリスクはゼロではないことを教えてくれた」と指摘。先進国では、国が破綻しないことを前提に、自国通貨建ての国債なら「リスクなし」とみなしているが、先進国の国債でも各国でリスクを認識するよう訴えた。金融機関が国債を買い込んで政府との一体化が強まることを問題視し、「どちらかが危機に陥った際、相手に伝染してしまう」と述べた。このため、金融機関が特定国の国債を持ち過ぎないようにする規制も設けるべきだとした。
約30の国・地域の銀行監督当局や中央銀行などで構成する「バーゼル銀行監督委員会」では、国債の信用リスクをどう扱うかを今後、本格的に議論する。新たな規制ができれば、政府が巨額の借金を抱える日本への影響が大きいため、日本政府は難色を示している。
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