Brittys Wake on Wikimedia このページをアンテナに追加 RSSフィード

Britty aka User:Aphaia の ウィキメディアプロジェクト回遊日誌
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2009-01-14

[] オープンソースと英語 15:25  オープンソースと英語 - Brittys Wake on Wikimedia を含むブックマーク はてなブックマーク -  オープンソースと英語 - Brittys Wake on Wikimedia

あるプロジェクトの求人に関連して、こんなブログエントリがでていた。

そんな気楽な事を言っても英語という前提条件が必要で、大きな障壁がある!と言われるかもしれませんが、出来ないと思っていては自分で自分を縛り続ける事になります。オープンソース界の皆さん大人です。間違った英語を投げても馬鹿になどされません(いたとしても、その人はスルーしても良い存在のはず)。逆に間違いをIRCなどで指摘されて英語が上達するかもしれません。Audrey Tangという実例も世の中には存在するわけですし。

Torum.net

ほんとうに同感。ウィキメディアでも言語プロジェクトの枠を超えると、共通言語は英語になるけれど、それはそれほど大きな障害ではない。教科書で習ったとおりの英語をしっかり読み書きしていれば、意思の疎通は出来る。またIRCなどでの即時コミュニケーションでもスラングの使用頻度はさほど多くない――その点では FLOSS ムーブメントは literate people の世界なのだと思う。だから教科書の英語の枠内にいても、それほど困らない。

IRCでの指摘でわたしが多く受けるのは r と l の指摘かなあ。これはほんとによく間違えるので顔を赤らめる(/me blushes)かわりに「(野菜に)たわしをかけ」(britty brushes)たり、手を叩く(/me claps her hands)かわりに「手を(どっか)へつっこんでクソまみれにし」(britty craps her hands)たりして、その場にいる人に "Noooooo" と突っ込まれている。まあ頑張ります。

言葉の間違いを笑うことは国際的なコミュニティでは一種のタブーになっているようだ。わたしのそうした間違いに IRC で訂正をいれることも、ある種の人々にとっては無作法に映るらしい。「そんな非礼なことはするべきではない」と訂正者が怒られているのは一度みたことがある。わたし個人は訂正を歓迎しているしそれが公開の場であることも気にしていない――たいていの場合、訂正してくる人とはすでに友達だし――、なので、その場で、私は自分の発音の欠点を自覚していて直したいと思っているので、公開の訂正も含めて歓迎しているよ、とはいっておいた。だが、スペルの訂正がしばしばメールや private message で寄せられることを考え合わせると、「公開の場でその人の言語の間違いを訂正するのは非礼なことである」という見解はかなり広まっているようだ。きっと間違っているなと思って黙っている人はさらに多いのだろう。間違いを指摘してくれる、率直で親切な友人というのは、案外に得がたい存在なのかもしれない。

そうして、プロジェクトに参加して英語を使っていれば、自然と英語力は伸びていく。だから英語力に自信がなくて参加にためらっている方には、わたしからも申し上げたい。それはきっと、あなたが考えているほど、大きな壁ではありませんよ、って。