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2015.10.12(月)
■東京国立近代美術館『Re:play』、きものモダン、芹沢けい介、本門寺お会式

月曜日、祝日。朝から出掛ける。横須賀の空母ロナルド・レーガン公開とか、上野の蒼樹うめ展とかモネ展とか、どこも大変混雑している中、私は11時ごろに東京国立近代美術館へ到着、閑散としております
東京国立近代美術館『Re:play 1972/2015』を見る
Re: play 1972/2015―「映像表現 ’72」展、再演 | 東京国立近代美術館
1972年10月14〜19日に京都市美術館で開催された『映像表現'72』を90%サイズで再現するとともに、関連資料、会場写真、作家のコメント、当時の展評、8mmなどの再生、失われた作品の手掛かりなどを合わせて展示する企画。
絵画と違い、43年前の映像やインスタレーションの美術作品を残したり再現したりすることの困難さを示しているメタ的な展覧会で、実際、フィルムが残ってなくて機材だけ再現されている作品がいくつもあったり、学芸員関係者にはいろいろ学びや気付きのある展覧会とは思のだけれど…
一般の美術ファン的には、再現する対象としてこの展覧会が選ばれている必然性とかもよくわからんし、学芸員の研究、お勉強に付き合わされておるような展覧会だなぁ…。とも思うのでした。前回の展覧会もメタ的ななにだったし…
東京国立近代美術館『No Museum, No Life?―これからの美術館事典』 - 日毎に敵と懶惰に戦う
これに続いて東京国立近代美術館はメタ企画で、続けてやらんでもいいでしょう、と思うのです。んでまあ、鑑賞者も10人もいないのでは…まあ人が入ればいいってもんじゃないけどね…
コレクション展スペースのほうの藤田嗣治戦争記録画展は、かなり盛況でありました
春画展、神田まつや、鮒ずし、藤田嗣治、明治屋、あおひーさん、野毛麺房亭 - 日毎に敵と懶惰に戦う
平成27年秋の特別展 災害に学ぶ ―明治から現代へ―:国立公文書館
本日最終日の『平成27年秋の特別展 災害に学ぶ ―明治から現代へ―』で興味深い資料をいろいろ見たのち、さらにおとなり、金沢に移転するとかしないとか話題になっている、東京国立近代美術館工芸館
栗木達介展―現代陶芸の鬼才 | 東京国立近代美術館工芸館 | 明治以降の国内外の工芸・デザイン作品を展示する美術館 | Crafts Gallery MOMAT
栗木達介展、遠い未来の有機的な器械のような、不思議な形態と紋様は、インパクトがありました。現代陶芸ってあまり興味惹かれないんだけど、これは面白かった。
北の丸公園を歩いて
九段下に出て、乗り換えた永田町でカレーの昼飯、南北線で六本木一丁目へ
東京:企画展インフォメーション|泉屋博古館 住友コレクション
泉屋博古館分館『きものモダニズム』を見る。明治から昭和初期にかけての庶民の着物、銘仙のガラが、ほんとにモダンで大胆でしゃれおつで、カンディンスキーみたいなのとかあって、ちょう素敵であった。で、着物で見に来ている人がたくさんいたんだけど、皆さん、大変落ち着いた柄で、モダニズムな柄の人は一人もおらず。いまは、モダンなのが好きな人は、敢えて着物は着ないかね…
久しぶりに日本民藝館で芹沢けい介展。もう、わたしはですね、芹沢?介については目の無いファンなので、ふぁー、すてきやぁ…以外の感想は呟けません。ふぁー、すてきやぁ…。今回は肉筆の作品もかなりありました。うむ、良かった。
しばらくのんびりしたのち、ぶらぶら歩いて筑駒とか駒東とか眺めつつ、池尻大橋まで。東急線を乗り換えて池上まで。わたし、小さいころは中目黒に住んでまして、東急沿線都民の由緒正しいお祭りは、池上本門寺のお会式、目黒不動の酉の市、世田谷ボロ市だと思っているんですが、物心ついてからお会式行ったことが無くてですね…いちおう、うちは法華なんですが…。で、来てました。池上駅周辺は大混雑、屋台もたくさん出て、万灯が通るために新たに整備したという新参道にも人がたくさん
と言いつつ、実は私、お会式って何かよく理解してなくてですね…急ごしらえで予習し、なるほど、日蓮上人が池上本門寺で入滅した命日に、みんなでお参りする、というアレなソレなんですね…
この新参道、街中から本門寺に向かう万灯が通るのでこの辺で見物すればいいのかしら?と思ったんだけれど、とりあえず皆さんお寺に向かうので、流れに乗って96段の石段を登り、上に着いた頃で6時のお練り供養開始の10分くらい前。この階段の上で待っていればいいかしらん?と思ったのが運よくドンピシャ
階段上って左側は人の流れで溢れているんだけど、万灯の通り道挟んだ右側はぽっかり穴場のようになっており、ゆったり見られる。そして階段を一生懸命登ってきた講中が、本堂を前にひときわ気合が入るところで、これはいい場所を見つけた。
しばらく待っていると鼓笛隊とかボーイスカウトとか通りまして、最初にやってきたのがとても気合の入った、戦闘力の高そうな一段。ああ、ワクワクしちゃうドンツクのリズム
お会式というと万灯と纏と太鼓…みたいな漠然としたイメージだったのですが、この万灯講を分類すると、周辺の都道府県のお寺からやってくるもの(いわゆる講中はお寺単位で組織されているようだ)、企業系のものなどさまざまでありまして、それが池上の場合100以上の講中が次々に練り歩き、それがために6時からはじまって日が変わるまで行列が絶えないのだという。
そして講中によって、太鼓だけだったり、鐘が賑やかだったり、特に纏に力を入れていたり、不思議なリズムを刻んていたり、万灯がど派手だったり、それぞれがそれぞれの特徴を持っている
あ、万灯の灯りの動力源ってこれなんだ…みたいな発見もありつつ
これなんか大変立派な万灯
金魚もいるぞ
万灯押してるおっさんがたばこ吸って酒飲んでたり、太鼓叩いてるじいさんがめちゃくちゃいい顔だったり、なんか、全体的にわりとゆるいのが良い講中もあったり、すごく揃って気合の入っているところもあったり。
ダンスバトル的な纏バトルやってるかと思ったら不思議なステップ踏んで太鼓叩いてたり、まったくもってフリーダム。万灯は点滅してて振り回してるのもあれば、太鼓のリズムに合わせて明滅しているのでマイコン制御かな?と思ったら、お兄さんが手元のスイッチカチカチしているだけだったり。 そして、どこにもアダな感じのお姐さんがいて、いいなあ、と。
どこの講中も、太鼓と鐘のリズム、基本的にはあのドンツクなんだけど、それぞれのオリジナリティがあって、まったくもって面白い。自然とノリノリになる。いつまでも見飽きないんだけれど、ここらでちょっと…と
山を下り、なるほどこっちはいい抜け道…と確認したりしつつ、石段の下は大混雑、DJポリスもお出ましである
で、あたくしは人のオススメに従い、本門寺参道脇の久松温泉へ。
黒湯の銭湯で、きっとご利益もあるんじゃないでしょうか。しかし熱いよ!浴槽ふたつあって片方46℃で、もう一つはぬるいのかなと思ったら48℃はあったよ!あと、二階に宴会場があるらしい。何かに使えるかな?
あったまって出ても、まだまだ、駅前はどんどん万灯が続く
本門寺御会式、こんなにグルーヴ感のあるアゲアゲでフリーダムなお祭りとは知らなかったのです。これはまったくもって楽しい。来年も行こうと思ったのでした。帰宅後、収穫の適齢期を完全に逃してしまった豆苗をいただきました
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