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2015-10-17

時代の証言。「80年代半ば、ファンタジーと名乗ると出版社から『売れませんよ』と言われた」(田中芳樹氏、アルスラーン戦記を振り返って)

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アルスラーン戦記が、角川のほうから(その後、版元は移籍した)出ていた2000年出版された、解説本に田中氏のインタビューがあった。

これは積ん読状態だったので、ぱらぱらとインタビューだけ読んでみて、面白かったところを抜きだす。

私が興味をひかれたのは例によって

創作やジャンルに関する歴史系譜の話だ。

アルスラーン戦記読本 (角川文庫)

アルスラーン戦記読本 (角川文庫)

(この前に「カタカナの題名では読者がついてこないと言われて『王都炎上』がメインタイトル、『アルスラーン戦記』が従になった」という話をしている)

――たった13年前のことなんですね。ついこの間のことでは…(遠い目)。現在では「カタカナのタイトルの異世界ファンタジーが、文庫書き下ろしスタイルで出る」ということに、誰も疑問を持たないでしょうね。

 

田中芳樹氏  あ、それそれ! その「ファンタジー」という名称からしてですよ。「田中さんのこの作品は、ジャンルとしては何になるんでしょうね」と聞かれたから「まあ、ヒロイック・ファンタジーですかね」と言ったら「ファンタジーとつけると売れないんですよぉ」って。

 

―ーえええっ!!…(呆然

その後、田中氏が「ファンタジア大賞」の審査委員を7年やっている間に、応募作品SFファンタジーの割合が5:5からどんどんファンタジーの割合が増え、さらにファンタジー内で細分化した、という話と、角川がグループを挙げてファンタジー業界を独占しようとした…という話を書いている。


自分ファンタジー80年代半ばには、「アルスラーン戦記」と「ロードス島」を…いや、ロードス90年代に読んだんだっけかな。

どっちにしても、ファンタジーと銘打つと売れないですねえ、とかは実感はない。

パラサイト・イヴ」がSFと銘打つと売れないという判断から「SF」が宣伝文句から避けられた、という話はまた90年代後半ぐらいの話か……


なんにせよ、2000年インタビューで、1986年にはファンタジーと銘打とうとすると出版社のほうがびびってたじろいだ、と話すと、聞き手は「えええっ??」と驚愕した・・・という話も含めて、貴重な歴史証言だろう。

わむわむ 2015/10/17 09:25 >タイトルマッチ
ホカイドーでは放映します。ロードトゥUFCはやりませんでしたが(苦笑)。

>アルスラーン
ところがどっこい第一部では「中東(架空?)歴史小説」であってファンタジー要素はあんまりなかった皮肉w

第二部? あんなクソ小説知るかよw

東山東山 2015/10/17 09:48 テレ東は全国ネットだから、ゴールデンの番組なら関東じゃなくても全国で見られますよ(まあ、ネットしていない地域も多いですけど)

東山東山 2015/10/17 09:48 テレ東は全国ネットだから、ゴールデンの番組なら関東じゃなくても全国で見られますよ(まあ、ネットしていない地域も多いですけど)