ウィーン=喜田尚
2015年10月17日03時47分
ハンガリー政府は16日、南部の対セルビア国境に続き、17日からクロアチアとの国境も一部の検問所をのぞき閉鎖すると発表した。同国境からは現在1日5千~1万人もの難民や移民がハンガリー領内を通過してオーストリア、ドイツに向かっており、国境が閉鎖されればこれらの人々が行き場を失う可能性がある。
欧州に押し寄せる難民らに強硬姿勢をとるオルバン首相が16日、緊急閣僚会議を招集して決定した。
記者会見したハンガリーのシーヤールトー外相は、閉鎖の理由として、15日の欧州連合(EU)首脳会議の決定に対する不満を挙げた。会議では対外境界の警備について、ハンガリーが求める強い手段で合意できなかったという。
ドイツなど主要国が警備強化の一方で難民の受け入れも進めるのに対し、ハンガリーは難民らの密航船が着くギリシャ国境での徹底的な取り締まりを主張していた。オルバン首相は記者団に、ギリシャの国境を閉鎖すべきだとする持論を展開。域内の自由な移動を定めた欧州のシェンゲン協定が同時に対外境界の警備強化を義務づけていることを挙げ、「合意できなければ、我々が協定の義務を果たす」と述べていた。
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朝日新聞国際報道部
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