【コラム】韓日スポーツ交流の相乗効果

 今月10日、ベ相文(ベ・サンムン)と松山英樹=日本=がペアを組んで出場した、米国選抜と欧州を除く世界選抜による2年に一度のゴルフ対抗戦「ザ・プレジデンツカップ」3日目の試合を見て、一昔前の記憶がよみがえった。2002年の韓日共催サッカー・ワールドカップ(W杯)の時、日本の大通りで日本人の若者たちが「オオ~必勝コリア」と歌いながら韓国代表チームを応援していた姿だ。過去に類を見ない激しい招致合戦を繰り広げたものの、W杯共催を通じて韓国と日本は確実に近くなった。

 「最近の韓日関係は国交正常化以降、最悪」と言われている中、色あせた写真のようだった記憶がよみがえったのだ。日本プロゴルフツアーに参加するうちに日本語がある程度話せるようになったベ相文は、松山がいいショットを出すたび「頑張れ」「すごい」などと日本語で称賛した。ベ相文が見事なショットを出すと、今度は松山が親指を立てた。松山は初日の試合でミスを連発し落ち込んでいたが、この日、韓国のファンたちの大きな声援を受けて右肩上がりに調子が良くなった。松山は「自分の国でプレーをしているようだった」と言った。

 このようにスポーツで韓国と日本が心を一つにすれば、素晴らしい相乗効果が得られるケースを何度か経験した。日本は綿密に準備し、計算に明るい。しかし、相手に対する過度な敬意からいつもの実力を発揮できないことも多い。韓国は準備が不十分なことが多いが、いざ勝負になると重要な場面で力を発揮する。「韓国人FWと日本人MFでチームを組んだら、W杯で相当いい成績が残せるだろう」と両国のサッカー関係者たちが冗談で言ったこともあった。日本が先に世界レベルに達したスポーツの分野で、韓国人選手たちが必死になって頑張り、追い越していくことも多い。ゴルフもそうだった。これに刺激を受けた日本が再び走り出した。

スポーツ部=閔鶴洙(ミン・ハクス)次長
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