こんにちは、ブランクファインです。
米アリゾナ州立大学W.Pキャリー・ビジネススクールでは、来年度から、経営学修士(MBA)プログラムの新入生全員に対し、学費を全額カバーできる奨学金を提供することを計画しているとのこと。
これはびっくり。
尖った経歴や目標をもった学生をひきつけることを目指すもので、新たなビジネス関係のカリキュラムも始まるようです。
米国MBAの学費はとにかく高い
いや、ほんと高いですよね、とくに米国のMBA。
最近では、米国でのMBAの取得が高すぎて、欧州で取得する例も増えているらしい。
米国だと、期間もだいたい2年のところが多いし、それだけ費用もかさむ。
それに対して、欧州MBAは1年とか15か月ってとこが多い。
あとは、最近はユーロに対してドル高だし、米国の学生からしても行きやすくなっているんだろう。
たとえば、オックスフォードのMBA、サイード経営大学院では、2008-2009年の米国人応募者は全体の122人だったけど、2015-2016年では、189人と増加傾向。
あとは、バルセロナのMBA、IESE経営大学院でも、米国からの応募は16%と、2012年度の12%を大きく上回る勢いだ。
実は全然国際的じゃない米国MBA
日本からしたら、米国のMBAってグローバル!って感じだけど、世界的に見たらそんな見方はされていない。
事実、ハーバードMBAは、外国人の比率が34%、スタンフォードは44%、実は米国人が大半なのだ。
一方、IESEは80%、サイードは95%に達している。
まあ、人口規模が違うってこともあるんだろうがね。
いずれにしても、アリゾナ州立大のMBA無料化はいい動き、どんどん拡がれ!
ね、ほんとどんどん拡がってほしい。これからは無料だけど、今までだったら、アリゾナ州立大のMBAって外国人だったら9万ドルかかってたらしい。
これは高い。
これじゃあ、卒業後返していくにしても、就職先として給料高い業界しか選べなくなる。
そら、断念するよね。
多様な人材を確保して、中長期的に大学の価値を高めるって観点からしても、無料化は素晴らしい試み。
最後に
今回の学費無料化の原資は、米国の不動産業界の有力者、ウィリアム・キャリー氏による寄付。
こういう風に、事業に成功した人が教育やらなんやらにどんどん寄付して、ただで世の中が回る仕組みができたらいいなって思いますね。
photo by UCLA Anderson